[レベル: 上級]
Google 検索のリッチリザルトにおいて、返品ポリシーの構造化データを組織レベルで定義できるようになりました。
個別個別の商品に対してではなく、組織全体(サイト全体)の返品ポリシーを一括で管理できます。
組織の構造化データ (Organization) で返品ポリシーをマークアップ
返品ポリシーの構造化データは 2023 年 4 月に米国でサポートされました。
このときは、各々の商品の構造化データ (Product
) に個別に返品ポリシー (MerchantReturnPolicy
) をマークアップしなければなりませんでした。
今は、組織の構造化データ (Organization
) で返品ポリシー (MerchantReturnPolicy
) をマークアップできます。
組織構造化データに返品ポリシーを設定することで、サイト内で販売するすべての商品に共通の返品ポリシーを指定できます。
管理が楽になります。
返品ポリシーの注意点
組織レベルの返品ポリシーに関していくつか注意点があります。
米国のみでサポート
現時点では、返品ポリシーは米国のみでサポートされます。
他の国でもテストしているとのことですが、商品レベル・組織レベルを問わず、正式なサポートは 2023 年 4 月当時と変わらず米国だけです。
アナウンス記事では言及されていませんが、担当チームに確認しました。
個別の商品を優先
組織レベルの返品ポリシーと商品レベルの返品ポリシーが異なる場合は、商品レベルの返品ポリシーが優先されます。
たとえば、Organization
構造化データでは 30 日間の無料返品を定義する一方で、ある特定の商品の Product
構造化データは例外的に 60 日間の無料返品ポリシーを定義していたとします。
この場合、Product
で定義された 60 日間の方が優先されます。
Merchant Center の返品ポリシー
Merchant Center を利用していて、そちらのフィードで返品ポリシーを定義してるのであれば、構造化データで返品ポリシーを定義する必要はありません。
Merchant Center を利用しておらず、返品ポリシーを検索結果に表示したいときに構造化データで返品ポリシーを定義します。
推奨は、Merchant Center の利用です。
米国だけでのサポート、Merchant Center で事足りるとのことで、関係するサイトは少なそうです。
それでも、Google 検索関連の新機能ということで取り上げました。
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