組織レベルの返品ポリシーがGoogle検索リッチリザルトでサポートされる。ただし米国のみ

[レベル: 上級]

Google 検索のリッチリザルトにおいて、返品ポリシーの構造化データを組織レベルで定義できるようになりました。
個別個別の商品に対してではなく、組織全体(サイト全体)の返品ポリシーを一括で管理できます。

組織の構造化データ (Organization) で返品ポリシーをマークアップ

返品ポリシーの構造化データは 2023 年 4 月に米国でサポートされました。

Free 45-day returns, Free 30-day returns
📷「Free 45-day returns」(45 日間返品無料)、「Free 30-day returns」(30 日間返品無料)とリッチリザルトに出ている

このときは、各々の商品の構造化データ (Product) に個別に返品ポリシー (MerchantReturnPolicy) をマークアップしなければなりませんでした。

今は、組織の構造化データ (Organization) で返品ポリシー (MerchantReturnPolicy) をマークアップできます。

組織構造化データに返品ポリシーを設定することで、サイト内で販売するすべての商品に共通の返品ポリシーを指定できます。
管理が楽になります。

返品ポリシーの注意点

組織レベルの返品ポリシーに関していくつか注意点があります。

米国のみでサポート

現時点では、返品ポリシーは米国のみでサポートされます。
他の国でもテストしているとのことですが、商品レベル・組織レベルを問わず、正式なサポートは 2023 年 4 月当時と変わらず米国だけです。

アナウンス記事では言及されていませんが、担当チームに確認しました。

個別の商品を優先

組織レベルの返品ポリシーと商品レベルの返品ポリシーが異なる場合は、商品レベルの返品ポリシーが優先されます。

たとえば、Organization 構造化データでは 30 日間の無料返品を定義する一方で、ある特定の商品の Product 構造化データは例外的に 60 日間の無料返品ポリシーを定義していたとします。
この場合、Product で定義された 60 日間の方が優先されます。

Merchant Center の返品ポリシー

Merchant Center を利用していて、そちらのフィードで返品ポリシーを定義してるのであれば、構造化データで返品ポリシーを定義する必要はありません。
Merchant Center を利用しておらず、返品ポリシーを検索結果に表示したいときに構造化データで返品ポリシーを定義します。

推奨は、Merchant Center の利用です。

米国だけでのサポート、Merchant Center で事足りるとのことで、関係するサイトは少なそうです。
それでも、Google 検索関連の新機能ということで取り上げました。

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