[レベル: 中級]
ユーザーの検索履歴にもとづいて、関連性がより高い検索結果を Google が提供するようになります。
コンテキストを理解した検索結果
連続して検索した場合、それぞれの検索の繋がりからその場の状況、つまりコンテキストを理解する能力が向上しました。
たとえば、[turkey recipes](七面鳥のレシピ)をまず検索したとします。
そのあとに続けて、[carving] を検索します。
carving はさまざまな意味を持つ単語です。
そこで、carving という単語を説明する辞書ボックスを Google は検索結果の先頭に出してきます。
しかしながら、七面鳥のレシピを検索した人が carving を続けて検索したなら、普通は、七面鳥の肉の切り分け方を調べていると(人間だったら)推測するでしょう。
carving には肉を薄く切り分けるという意味があるからです。
Google も同じように推測できるようになりました。
[carving] だけで検索すると [carving turkey](七面鳥を切り分ける)のクエリを提案してきます。
“Suggested based on your recent activities”(最近の履歴にもとづく提案)という説明書きが付いてます。
提案されたクエリを選択すると、七面鳥を切り分ける方法を説明する動画がトップに出ている検索結果に繋がりました。
ほかには、『The Polar Express(ポーラー・エクスプレス)』や『A Christmas Story(ア・クリスマス・ストーリー)』を検索していれば、クリスマスに観る家族向けの映画をこのユーザーは探しているんだなと Google は判断して、オススメ映画を(カルーセルで)提案してきます。
また、クエリの提案だけではなく、People also ask(他の人はこちらも検索)機能にもコンテキストが反映されることがあります。
この記事で紹介した検索改良は、いわゆるパーソナライズですね。
検索結果そのものを強制的に変えてしまうことはしませんが、ユーザーの状況に合わせたクエリを提案してきます。
人間同士のやりとりでは、言葉が省略されていてもその場の状況に応じて相手が意図していることを察する場面が普通にあります。
Google 検索もこうしたことができるようになってきました。
なお、僕自身はこの機能を再現できませんでした。
これから展開されるのかもしれないし、お決まりのように米 Google での英語検索からの導入かもしれません。