[レベル: 上級]
Google は、SGE (Search Generative Experience) を有効化していないユーザーが検索した場合にも、SGE がスナップショットを生成するテストを始めました。
Search Labs でのオプトイン不要
SGE を利用するためには、現在は Search Labs でオプトインする必要があります。
つまり、自らの意思で有効にしなければなりません。
しかし、米国の一部のユーザーを対象に、オプトインしていなくても SGE が有効な検索を試験的に開始したとのことです。
オプトインなし SGE のテスト内容
オプトインなしで有効になる SGE のテストの内容は Search Engine Land によれば次のとおりです。
- 米国の少数のユーザーに対し、AI が生成した概要表示を試験的に開始する
- まず、生成 AI が特に役立つと思われる検索から導入を進める
- こうした検索は複雑であることが多く、「塗装された壁の汚れを落とす方法」など、ウェブ上のさまざまな情報が役立つような質問が含まれる
- 今回のテストにおいて、検索結果に表示される情報が、高い品質と価値を提供することに自信を持っていると Google は述べている。基本的には、現在の検索結果よりも的確な回答が得られる場合に、AIによる概要を表示する
- いくつかのバリエーションで表示形式のテストも行うため、今回のテストに参加したユーザーが目にする検索結果がそのまま一般ユーザー向けに広く提供されるとは限らない
SGE を有効にしていないユーザーに対しても SGE が生成する概要を提供するテストを始めた理由は、フィードバックを得るためです。
一般的なユーザーがこの技術をどのように活用するかについて、フィードバックと学習を得ることができると Google は説明しています。
なお、SGE による概要が提供された検索結果でも広告は表示されるとのことです。
オプトインが必要なことから、現状では、SGE を利用しているのは、検索に興味がある、どちらかというとヘビーユーザーが大半のはずです。
一般ユーザーの大多数は SGE を利用していないと推測できます(SEO とまったく関わりがない家族や知人に聞いてみてください)。
したがって、SGE が支持されるかどうかを判断するためのデータには、偏りが発生する可能性もあります。
オプトインなしで Google が SGE を有効にするのは理にかなっています。
僕自身は、サッと概要を知りたいときに SGE のスナップショットだけで済ませることも増えてきました。
一般ユーザーの反応はどうでしょうか?
今のところは米国の限られたユーザーが対象とのことですが、日本でもテストが始まるかもしれません。
気付いたら教えてください。