[レベル: 初級]
検索におけるウェブスパムに対する取り組み状況を Google は公式ブログで説明しました。
2017年に Search Console 経由で送信した警告の数や手動で対策したスパムの件数などの具体的な数字にも言及しています。
4,500 万サイトに通知、600 万件に手動対策
「ウェブスパムとは?」の簡潔な説明からブログ記事は始まります。
僕たちにとっては目新しい内容ではないので、興味があれば自分で目を通してください。
続いて、ブログ記事は 2017 年に Google がスパム対策として実行したアクションを紹介しています。
次のようなデータが公開されました。
- 検索結果の表示に影響が出る可能性がある問題を知らせるために、Search Console に登録しているサイトに 4,500 万の通知を 送信
- ほとんどのスパムには自動で対策したが、自動検出をすり抜けたスパムに対して実行した手動の対策は 600 万件
- ハッキングを受けたサイトのうち 80% 以上を検出し検索結果から非表示にできた
- ユーザーから報告された 90,000 件ほどのスパムレポートに対処した
毎年の統計データが公表されているわけではないので数値の増減を判断することは難しいのですが、ずっと以前に出されたデータ(これやこれ)と比べてみると格段に増加していると思われます。
スパムそのものの数や種類が増えていることと、Google のスパム検出能力が向上していることの両方が増加に起因しているのではないかと個人的に推測します。
ユーザー報告のスパムにも対処
ユーザーから報告があった 9万件近いスパムに対処したというデータも Google は公表しています。
スパムレポートを送っても何も変化がない、無視されているという不平を聞くこともあるのですが、少なくとも深刻度が高いものについては Google はきちんと対応しています(1つ1つ個別に対応するのは効率が悪いので、基本的には、スケーラブルに対処できるようにアルゴリズムの改良に役立てている)。
検索結果をゆがめるウェブスパムをはじめ、ユーザーに危害を与えるマルウェアやフィッシングなど発見したときは通報できます。
不適切な検索結果に遭遇した際は検索結果から直接のフィードバックも可能です。
ブラウザの場合は、検索結果ページの下に「フィードバックを送信」のリンクがあります(PC・モバイル とも)。
Google アプリで検索した場合は、「ご意見・ご要望」(三本線のハンバーガーメニューで表示)からフィードバックできます。
スパムの撲滅と検索結果の改善に僕たちも協力しましょう。