Wired.comによると、Googleはファーマー・アップデートのアルゴリズム修正を行ったとのことです。
修正は検索にすでに反映されているようです。
コンテンツファームのような質の低いサイトを検索結果から締め出すためにGoogleは大規模なアルゴリズム変更を先週実行しました。
このアルゴリズム変更には、「ファーマー・アップデート」という名前が付けられています。
ファーマー・アップデートはGoogleの発表以上に通常ありえない大きな順位変動を発生させています。
Googleがファーマー・アップデートで目指した、ユーザーの役に立たない低品質なサイトを検索結果に出さないようにするという目的は達成されているのは確かなようです。
ところが明らかに質が高いと思われるサイトが巻き添え被害を受けてしまい、多大なトラフィックを失う誤判定も随所で起こっているようです。
Appleの製品やサービスに焦点を当てたコンテンツを提供するCult of Macも、そんな巻き添え被害を受けたサイトの1つです。
ファーマー・アップデートの影響で、3分の1から2分の1もGoogleからのアクセスが減少してしまいました。
Cult of Macのように質の高いコンテンツを提供しているサイトが、本来なら受けるべきでない悪影響を受けている状況について、Google検索品質グループのコアランキングチームの長であるAmit Singhal(アミット・シンガル)氏はWired.comに対して次のようにコメントしました。
アルゴリズム変更後に行った社外の人間による評価テストにおいても、結果はとても好意的なものだった。
(Cult of Macのようにランキングを失ったサイトについて)100%正確なアルゴリズムというのはないから、このアルゴリズム変更は完璧ではなかったかもしれない。
高品質なコンテンツを作っているサイトを私たちは大切にしている。
しかしだからと言って手動で何かを変えることはしない。アルゴリズム変更がとても正確だったことを事前のテストが示していたとしても、良質なサイトがランキングを下げられたり間違ってアルゴリズムに捕らえられたりしてしまうことがある。
私たちは、そういったことを記録に残して100%に近い形に持っていけるように翌日には取り組むようにしている。
これがまさしく私たちが現在行っていることで、これまでよりもっと正確にするために、アルゴリズムの最上位に置く新しいレイヤーをたった今エンジニアたちが開発しているところだ。
最後の言葉が指し示すとおり、早急なアルゴリズム修正によりこのインタビューが行われた今週月曜日の翌日、火曜日にはCult of Macのトラフィックは回復したそうです。
ファーマー・アップデートが日本のGoogleにも導入されるのか、導入されるとしたらいつになるのかはまったく分かりませんし、今どうこうできるものではないので慌てる必要はありませんが、洗練された形で導入されるといいですね。
本当に価値あるサイトが上位に表示されて質の低いサイトがいなくなるというのは、一般ユーザーにとってはもちろんのこと、コツコツと真面目にSEOに取り組んでいる僕たちサイト管理者にとっても喜ばしいことです。
個人的には、ファーマー・アップデートの日本への導入が待ち遠しいです。
ブログのネタにもなるしw
P.S.
ファーマー・アップデートに捕まりやすいサイトの傾向も少しずつ分かってきました。
いずれお伝えできると思います。