[レベル: 上級]
Google は、品質評価ガイドラインの更新版を公開しました。
最新版の日付は 2025 年 1 月 23 日です。
以前の版は 2024 年 3 月 5 日でした。
1 年には届きませんが、それに近いくらいの間隔での更新です。
最新版 評価ガイドラインの変更点
変更履歴によれば、主な更新点は次のとおりです。
- Updated Page Quality Lowest and Low sections to better align with Google Search Web Spam Policies; added illustrative examples
- Expanded guidance on assessing minor interpretations and intents for Needs Met ratings and added illustrative examples
- Minor changes throughout (updated rating ranges, removed outdated examples; fixed typos; updated browser requirements; etc.)
日本語に訳します。
- Google 検索のウェブスパムポリシーに合わせて、ページ品質の最低と低セクションを更新。説明のための例を追加
- Needs Met(ニーズメット)評価の軽微な解釈と意図を評価するためのガイダンスを拡張し、説明のための例を追加
- 全体的な軽微な変更(評価範囲の更新、古い例の削除、誤字の修正、ブラウザ要件の更新など)
もう少し具体的に見ていきます。
新しいスパムポリシーの反映
変更履歴にも書かれていたように、2024 年 3 月に更新した新しいスパムポリシーが評価ガイドラインに反映されました。
セクション 4.6 に次の 3 つスパムが追加されています。
- 4.6.3 Expired Domain Abuse(期限切れのドメインの不正使用)
- 4.6.4 Site Reputation Abuse(サイトの評判の不正使用)
- 4.6.5 Scaled Content Abuse(大量生成されたコンテンツの不正使用)
4.6.6 には次の項目もスパム行為として加わりました。
4.6.6 MC Created with Little to No Effort, Little to No Originality, and Little to No Added Value for Website Visitors
直訳すると「ほとんどあるいはまったく手間をかけずに作成された、また、ほとんどあるいはまったく独創性がなく、ウェブサイト訪問者への付加価値がほとんどあるいはまったくない MC」となります。
Deceptive Page Purpose, Deceptive Information about the Website, Deceptive Design の拡充
セクション 4.5.3 の「Deceptive Page Purpose, Deceptive Information about the Website, Deceptive Design」(虚偽的なページの目的、ウェブサイトに関する虚偽的な情報、虚偽的なデザイン)が拡充されました。
以前は、次の 2 つの虚偽的な要素が挙げられていました。
- Deceptive Page Purpose(虚偽的なページの目的)
- Deceptive Design(虚偽的なデザイン)
次が加わりました。
- Deceptive Information about the Website(ウェブサイトに関する虚偽的な情報)
新しい虚偽的要素の追加に伴い、このセクションの説明も大きく変わっています。
コピーコンテンツの見分け方
セクション 4.6.7 の「How to Determine if Content is Copied」(コンテンツがコピーされているか判断する方法)に、情報が追加されました。
そっくりそのままのコピーではなく書き換えしたコピーの見分け方の判別方法が、以前よりも詳しく説明されています。
低品質コンテンツ例の追加
「4.7 Examples of Lowest Quality Pages」セクションには、低品質なコンテンツの具体例が掲載されています。
ここに、新たに追加された次の 3 つのスパムの例も掲載されました。
- Expired Domain Abuse(期限切れのドメインの不正使用)
- Site Reputation Abuse(サイトの評判の不正使用)
- Scaled Content Abuse(大量生成されたコンテンツの不正使用)
MC is Created with Low Effort, Low Originality and Low Added Value for Website Visitors の追加
セクション 5.2.1 に「MC is Created with Low Effort, Low Originality and Low Added Value for Website Visitors」の解説が追加されました。
新規追加されたスパムの「ほとんどあるいはまったく手間をかけずに作成された、また、ほとんどあるいはまったく独創性がなく、ウェブサイト訪問者への付加価値がほとんどあるいはまったくない MC」の説明です。
続いて、5.2.2 セクションには次が追加されました。
5.2.2 Filler as a Poor User Experience(劣ったユーザー体験としてのフィラー)
Filler(フィラー)というのは余計な要素です。
メインコンテンツとは無関係にもかかわらず、メインコンテンツよりも目立っていてユーザーに不快感を与える要素です。
ユーザー体験を阻害するフィラーは低品質な要因として判定されます。
主だった更新箇所はこのくらいですかね。
すべての変更箇所はこちらでチェックできます。