Googleが「ブランド」力の強いサイトを上位表示するようにアルゴリズムを変えたようだという分析を、WetmasterWorldのスレッドと、Aaron Wall氏のブログ記事を基に解説しました。
GoogleのMatt Cutts氏が、Sphinnのコメントで約束したとおり、Googleのブランド志向について「Google Webmaster Central YouTube Channel」にビデオを公開して説明しています。
まず、実際に話題に挙がったような変化が起こったのは事実です。
Vince(ヴィンス)という名前のGoogle社員が、アルゴリズム開発に携わりました。
しかし、アルゴリズムの「Update(更新)」というよりは「Change(変更)」で、毎年300から400個実行している変更の1つにすぎません。
「Brand(ブランド)」を重要視するわけではなく、「trust(信頼)、reputation(評判)、authority(権威)、PageRank(ページランク)」を考慮するようになりました。
したがって、ブランドとして認知されていないサイトでも、このVince ChangeによってSERPの上位に表示されるサイトもあります。
アルゴリズムの変更は、すべての検索に対してではなくごく一部の検索に対して適用され、ロングテールキーワードでの検索にはほとんど影響を与えません。
Matt Cuttsが公開したビデオへのWebmasterWorldの反応で、2つ注目したいコメントがありました。
1つは、「trust、reputation、authority、PageRank」に関してです。
Matt Cuttsは、ビデオの中でこれらの言葉を何度も繰り返しています。
自分の得意とする分野で認められることが、Googleの上位表示に関してより比重を増してきそうです。
その分野は、たとえビッグキーワードでないニッチな分野でもかまいません。
「その道のエキスパート」になることが大切です。
もう1つは、「一部の検索に対して」という部分に関してです。
一律にすべての検索に適用されるアルゴリズムではないのです。
どんな検索に対して発動されるのか、気になります。
検索の大きいキーワードで上位表示するメジャーブランドで働いているという、あるWebmasterWorldのメンバーは、先月くらいからそれまでランキングに入っていなかったいくつかのキーワードの順位が、上昇してきたことを確認しています。
と同時に、これまでSERPのどこにもいなかったサイトが、今は1位を獲得しているとのことです。
ブランドサイトであることとタイミング的な問題から判断すると、Vinceアルゴリズム変更の影響を受けているのかもしれませんね。