Googleウェブマスターツールは、管理しているサイトのさまざまな情報を知ることができる大変便利なツールです。
ウェブマスターツールでは、内部リンクの状況を調べることができますが、表示する内部リンクの数は「200」が上限だったというのは知っていたでしょうか?
僕は、つい最近WebmasterWorldフォーラムのスレッドで初めて知りました。
もっとも、フォーラムアドミニストレータのtedster氏の言葉を借りれば、Googleウェブマスターツールはレポート機能を提供しているだけで、ツール内で表示されるデータをGoogleがランキング付けに実際に使っている訳ではありません。
たとえば、リンクとしては評価しないnofollow属性の付いたリンクもレポートには含まれています。
Googleのsite:コマンドとlink:コマンドが当てにならないのと同じように、Googleウェブマスターツールのデータも、完全に信用することはできないのです。
今回のケースで言えば、単に内部リンク(の一部)を表示しているに過ぎず、200という数字には特別な意味はないでしょう。
とはいえ、1ページに200もリンクを設置するのは好ましいことではありません。
Googleは、ウェブマスター向けガイドラインでリンクの数を100未満に抑えるように推奨しています。
ページのリンクの数を適切な数 (100 未満) に抑えます。
これは、1つにはユーザービリティの観点からです。
100以上もリンクが並んでいたら、ユーザーは圧倒されてしまいます。
本当にユーザーにとって価値のあるリンクだけを提示すべきです。
もう1つは、SEOの観点からです。
リンクが多すぎると、各ページへ分配されるPageRankが少なくなります。
PageRankは、リンク先のページへ等しく分け与えられます。
10ページへリンクしていれば10分の1ずつ、100ページへリンクしていれば100分の1ずつの配分になるのです(実際には、たしか0.85倍に減らしてだったと思います)。
また、アンカーテキストの効力を狙うあまりキーワードを使いすぎると、サーチエンジンが認識するページの関連性をぼかしてしまいます。
メガメニューと名付けられた、100を超えるような内部リンクメニューは大きな順位下降を招くこともあります。
1ページに配置する内部リンクは、多くても40?60が適切だとtedster氏はアドバイスしています。