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Google レンズの Multisearch に “scene exploration” という機能を Google は将来的に追加する予定です。
scene exploration を使うと、カメラに写っている画像全体を対象にして検索できます。
Google I/O 2022 の基調講演で、Google の上級副社長で検索のトップを務める Prabhakar Raghavan(プラバカール・ラガヴァン)氏が発表しました。
公式ブログでも紹介されています。
Multisearch は、Google レンズによる画像検索とテキスト検索を連携する新しいスタイルの検索です。
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たくさんの被写体のなかから Multisearch で特定する
Multisearch は、写真のなかの特定の被写体が対象です。
たとえば、Google レンズでイチゴを範囲選択して [t shirt] とテキスト検索を追加すると、イチゴ柄の T シャツを見つけ出してくれました。
チャプチェという名前を知らなくても、チャプチェを写して [near me] とテキスト検索を追加すれば、チャプチェを食べられる近くのレストランを探すことが(近いうちに)できるようになります。
これに対して、scene exploration では、レンズに写っている全体を対象にして、まとめて Multisearch 検索できます。
たとえば、スーパーのチョコレート売り場で次のようなチョコレートを選んでいるとします。
- 評価が高い
- ダークチョコレート
- ナッツなし
たくさんの種類のチョコレートが陳列されている棚から 1 つ 1 つのチョコレートの情報を Google レンズで調べるのは大変です。
scene exploration を使うと、棚のチョコレートをすべて写した状態でまとめて Multisearch 検索できます。
次のようなステップです。
- 棚に陳列されているチョコレートがすべて入るようにカメラアプリで写す
- Multisearch で次のテキストを追加して検索する
- highly-rated
- dark chocolate
- nuts-free
- たくさんのチョコレートのなから条件に合ったものを絞り込める
このように、複数の被写体を対象に Multisearch できるのが scene exploration です。
Multisearch は英語ですでに利用できます。
📝すずき TIPS: 日本でも、スマホの言語設定を英語にすれば使える
Multisearch の near me 検索は今年後半にリリース予定です。
一方で、scene exploration に関しては「将来は」とのことなので導入はまだしばらく先になると思われます。
Google レンズの新たな可能性として Multisearch の機能拡張に Google は力を入れているようです。