[レベル: 中級]
動画のインデックスの状態をレポートする機能を Google は Search Console にまもなく公開します。
Google I/O 2022 の、検索の最新情報を紹介するセッションで Dikla Cohen(ディクラ・コーエン)氏が発表しました。
動画を検出したページの動画インデックス状況をレポート
動画インデックス レポートは、動画を検出したページの動画のインデックス状況をレポートします。
Google が動画をインデックスするには動画を設置したランディングページが必要です。
動画単体ではインデックスしません。
📝すずきメモ: 画像と同じですね。画像のインデックスにもランディングページが必要です。
ただし、ページで動画を検出しても動画をインデックスしない場合があるし、インデックスしたとしても何らかの問題を抱えている場合があります。
そうした状況を動画インデックス レポートは報告します。
📝すずき注: 動画を設置したウェブページではなく、設置されている動画のインデックス状況がレポートの対象
たとえば、次のような情報を入手できます。
- 動画が検出され、インデックスされたページ
- 動画が検出されたが、インデックスされていないページ
- 動画が検出されインデックスされたが、問題があるページ
- それぞれの動画インデックス状況のページの数
動画が検出されたにもかかわらずインデックスされない理由の例としては次のようなものがあります。
- 複数の動画が設置されている――Google がインデックスする動画は 1 ページにつき 1 つ
- 動画がページの奥に埋もれている――ページ内の目立つ場所に設置されていない動画はインデックスされないことがある(重要だとみなされないため?)
インデックスされていても、Google 検索の視点で問題を抱えている場合もあります。
たとえば、サムネイル画像を認識できない動画です。
動画に関するこうした情報が動画インデックス レポートで手に入ります。
なお、Google が認識できるフォーマットの動画はすべてレポートの対象になりえます。
(埋め込んだ)YouTube 動画はもちろんのこと、そのほかの動画プラットフォームからの埋め込み動画や自前のサーバーで配信している動画も、検出しさえすればレポートに出てきます。
ちなみに、Search Console の拡張レポートの動画リッチリザルトと動画インデックス レポートは似ていますが別ものです。
動画リッチリザルト レポートは、動画の構造化データでマークアップした動画の構造化データの状況をレポートします。
新しい動画インデックス レポートは、構造化データの有無に関係なく、検出した動画のインデックス状況をレポートします(もちろん、構造化データは動画のインデックスに役立ちますが)。
検証リクエスト、URL 検査ツールの拡張
動画のインデックスに問題が発見された場合は、その問題を改善したあとに修正の検証をリクエストできます。
Search Console のその他のツールと同様の機能です。
また、URL 検査ツールも拡張されます。
URL 検査ツールで検証すると、
- 検査したページで動画が検出されたこと
- その動画がインデックスされていること
- その動画がインデックスされていないこと
を調べられます。
動画インデックス レポートでできること
動画インデックス レポートでできることを次のように Cohen 氏はまとめています。
- 動画を設置したランディングページをいくつ Google が発見し、それらのページのいくつで動画がインデックスされているかを確認する
- 動画ページの動画がインデックスされていない理由を調査する
- 影響を受けている動画ページの URL のリストを取得し、問題を調査・解決する
- 修正した URL を再クロールさせるために修正の検証をリクエストする
動画を好むユーザーの増加にともない、動画コンテンツの重要性も増しています。
動画インデックス レポートは役に立ちそうです。
動画コンテンツを配信しているサイトは、Google 推奨の動画ベストプラクティスを確実に実践して、正式公開を楽しみに待ちましょう。
こちらは Google I/O のセッション動画です(ページの最下部なのでインデックスされないかも😅)。