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Googleは、現状ではAMPをランキング要因にする必要性を感じてないようです。
可能性は排除しないが、今のところは考えていない
将来的な可能性までは排除しないが、今のところは AMP をランキング要因にすることは考えていない。
Google が3月7〜8日に米ニュヨークで主催した AMP Conf 2017 の Q&A で、Googleのエンジニアリング部門の副社長である Dave Besbris(デイブ・ベスブリス)氏はこのようにコメントしました。
ベスブリスの発言全体を要約すると次のようになります。
我々は検索で、たくさんの優れたシグナルを使っているし、さまざまな実験も繰り返し行なっている。
したがって、どんな可能性も排除しないが、AMP は現状では検索結果を実質的に変える要因ではない。AMP は、ランキングのシグナルとしてはたいして多くのことを示してはいない。
だから、AMPをランキング要因にする必要はないと考えている。柔軟に対応していくつもりだが、今のところは(ランキング要因としては)AMP は重要ではない。
AMP は SEO ではなく UX のため
今後もずっと絶対にランキング要因にならないと、当然Googleは言い切ったりはしないでしょう。
がもっともっと AMP が利用しやすくなり、当たり前のように使われる仕組みになれば、ひょっとしたらランキング要因の1つとして組み込まれるかもしれません。
しかし今のAMPはすべてのサイト、すべてのページに向いているわけではありません。
AMPを実装したくても実装できない環境もたくさんあります(むしろそっちのほうが多いかも)。
そして何よりも、検索結果で Google が最優先事項にしているのは、クエリとの関連性です。
ベスブリスが言うように、AMP は関連性とは無関係です。
関連性と同様に、コンテンツの品質にも関係しません。
単純に”速い”だけです。
仮に将来、ランキング要因に組み込まれることがあったとしても、影響力はわずかなものになるだろうと僕は推測します。
Google 検索で有利になりそうだからという理由で AMP 対応を考えている人はいないと思いますが、AMP はあくまでもスピードアップによるユーザー体験向上のための施策であると認識しましょう(でも最新の調査が示すように、ウェブページの高速化はものすごく重要です)。