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The Wall Street Journal(ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル) が報じるところによると、Google は、Snapchat(スナップチャット)が提供する「ストーリー」によく似た画像投稿の機能を早ければ今週中にもリリースするとのことです。
AMP ベースにしたこの機能には、「Stamp(スタンプ)」という名前が付けられています。
スナップチャットのストーリー
僕は Snapchat ユーザーではないので詳しくないと前置きしたうえで、ストーリー (Stories) を簡単に説明します。
Snapchat は画像を投稿するサービスです。
ウェブでは利用できずアプリのみで利用できます。
Snapchat に投稿した1つの画像は(最大)10秒公開され、その時間が過ぎると消滅します。
これに対して、ストーリー機能では、複数の画像をまとめて公開し24時間閲覧可能です。
2013年にリリースされたストーリー機能はユーザーの人気を博し、機能がその後拡張しています。
Instagram(インスタグラム)も、ちょうど1年前に同等の機能で同じ名前の「Instagram Stories(インスタグラム ストーリー)」をリリースしました。
次は、Google が真似する番ということでしょうか?
検索に出現する AMP ベースの“Stamp”
Google がリリースを予定している、Snapchat ストーリーのようなサービスは、“Stamp”と呼びます。
ストーリーのように、テキストや画像、動画をまとめてスライド形式(モバイルではおなじみのカルーセルと思われる)で公開できます。
Vox Media や CNN、the Washington Post といった大手パブリッシャーがすでに参加しているとのことです。
検索結果はもちろんのこと、サイトに埋め込むこともできるようです。
Snapchat のストーリーはアプリの中だけでの公開であるのに対して(つまりアプリのインストールが必要)、Google の Stamp は誰もが利用できるウェブで公開されるのが際立つ違いですね。
AMP ベース
Stamp は AMP をベースに作られます。
Stamp の名前の由来は Stories の“St”に AMP を足したものだとか。
高速で表示されるという長所も Stamp のウリになりそうです。
Snapchat や Instagram といった画像投稿のソーシャルメディアは、特に若者の間で人気です。
なかでも、利用者数が伸びているストーリーと同等のサービスを提供することでこの年代のユーザーの取り込みを Google は狙っているのかもしれません。
画像がないので Stamp の具体的なイメージが湧きませんが、間もなく公開されるとのことで、公式発表ではもっと詳しいことが明らかになるでしょう。
モバイル検索で存在感を増し、トラフィックを増やす新たなツールに Stamp がなることを期待したいところです。