[レベル: 初級]
リンクスパムに対処するためのアルゴリズム更新を Google は実施します。
“link spam update”(リンクスパム アップデート)と名付けています。
検出と無効化の能力を強化
リンクスパムに対抗する能力を Google は改良し続けてきました。
20 年以上にわたる取り組みでリンクスパムを大幅に削除することに成功しています。
それでも、完璧ではなく改善の余地は依然として残ってます。
そこでリンクスパム対策をさらに強固なものにするために、リンクスパム アップデートを実施することになりました。
Google によれば、リンクスパム アップデートは次の点において従来のアルゴリズムよりもずっと能力が向上しているとのことです。
- 効果的な検出
- 広範囲な無効化
取りこぼしが少なくなったということですかね。
なお、“nullify[ing]” という言葉を用いているので、順位を下げるというよりもリンクの評価をゼロにする仕組みなのだと推測されます。
以前にも伝えたように、現在の Google はスパムリンクを無視するスタンスを取っています。
ペナルティとして、積極的に順位を下げることは通常ありません(だからと言って、やった者勝ちでなく、アルゴリズムによる対処のあとには手動の対策が控えている)。
日本語を含むグローバルで展開
リンクスパム アップデートは、グローバルでの展開になります。
言語には依存しないとのことなので、当然、日本語にも対応しています。
yes, this is global and language agnostic
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) July 26, 2021
2 週間をかけて展開
今後 2 週間かけてリンクスパム アップデートを Google は展開する予定です。
このアップデートによるリンクの再評価が完了すれば、不正なリンクによって上位表示できていたサイトは(リンクが無価値になるので)順位が下がることが期待されます。
反対に、リンクスパムサイトの順位が下がったことにより、順位が上がるサイトも出てくることでしょう。
ただし、リンクスパムをやっていたからといって絶対に順位が下がるとは限りません。
リンクの分を差し引いても、そのほかの要因で評価が高ければ上位に残り続けることもありえます(リンクの価値をゼロにするのであって、マイナス評価を与えるわけではないため。この点に関しては、健全にサイト運営している身にとっては悔しいかもしれませんね)。
とにもかくにも、新しいリンクスパム アップデートがどのくらいの効果を発揮するのかどうかお手並み拝見といきましょう。
今後 2 週間程度は、特にスパムが多いジャンルの順位変動に注目です。
ちなみに、どのらいの影響が検索結果にあるかは、ゲイリーは(知っているけれど)教えてくれませんでした。
yes but i won't
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) July 26, 2021