[レベル: 中級]
独ミュンヘンで今週前半に開催された SMX München 2018 で2つの耳寄りな情報が Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏から出てきました。
1つはモバイル ファースト インデックスに関すること、もう1つは Web Rendering System(ウェブ レンダリング システム)に関することです。
MFI 移行を SC で通知
モバイル ファースト インデックス(以下、MFI)への移行を Search Console で通知するようです。
ミューラー氏のスライドを参加者が Twitter に投稿しています。
Google will via Search Console informieren, wenn eine Website auf #MobileFirstIndex umgestellt wird. Sagt @JohnMu #smxmuenchen #smxmunich #smx pic.twitter.com/wVqvxmqLIG
— Simon Griesser (@SimonGriesser) 2018年3月20日
拡大画像です。
MFI に関して計画されている次のステップを列挙したスライドです。
4つあるうちの、いちばん下の項目には次のように書かれています。
send “fyi” messages in Search Console when switching
移行時に Search Console で「参考情報」を送信
移行が始まる前あるいは移行が始まった時に、その旨を伝えるメッセージを Search Console に送るようです。
昨年8月にゲイリーが来日したときに、MFI の準備が整っていることを Search Console で通知するかもしれない確かに言っていました。
ただし検討しているだけで決定事項ではないとも念を押していました。
通知に関する情報はその後出てきていないので、結局構想だけだったのかとも考えていたのですが、実行するようです。
MFI 移行が完了しているサイトも若干出てきていますが、そういったサイトへの通知はどうなるんでしょうね?
「もう移行したよ」になるのでしょうか?
いずれにせよ、通知が来るのはありがたいことです。
ログファイルで Googlebot の活動を調べて MFI 移行を確認するのはたいていの人にとっては面倒な作業です。
なお、4つある次のステップうち残りの3つは次のとおりです。
- ブログ記事で追加の情報を提供
- モバイル ファースト インデックスについてドキュメント化
- もっとずっと多くのサイトを切り替える
WRS のアップデートは今年後半か来年前半
現在の Web Rendering System(以下、WRS)は、Chrome 41 に相当するレンダリングを実行します。
Chrome 41 は3年前にリリースされたバージョンです。
今普通に使われているレンダリングにかかわる仕様がいくつもサポートできていません。
アップデートが望まれており、今年後半か来年前半になりそうだとのことです。
Looking for Google to update rendering from Chrome v.41 to the latest version? @JohnMu estimates later this year or early next year. It's a big project.
wah.#SMX #smxmunich
— Ashley (@BermanHale) 2018年3月20日
ビッグプロジェクトのため、それなりの時間が必要なようです。
特に JavaScript を多用しているサイトの管理者にとってはアップデートが待ち遠しいですね。
この記事を書いている時点での Chrome のバージョンは 65 です。
次の WRS はどのくらいのバージョンに相当するのでしょうか?
ちなみに、WRSのアップデートについては CA の木村さんが質問したとのことです。
良い質問を聞いてくれました。😃
P.S.
SMX München には去年、おととしと連続で参加していたのですが、今年はスケジュールが合わず行けませんでした。
行かないときに限って、耳寄り情報が出てくるんですよね。
その場にいれば追加質問ができたのに。