[レベル: 上級 ]
Search Console の URL パラメータツールの提供を 2022 年 4 月 26 日に終了することを Google はアナウンスしました。
この日移行はツールを利用できなくなります。
ツールに現在アクセスすると提供終了のメッセージが表示されています。
重要: このレポートは 2022/04/26以降はご利用いただけなくなります。
1% しか現在は役立っていない
URL パラメータ ツールは 2009 年 9 月にリリースされ、特定のパラメータ付いた URL のクロールを制御するために利用できました(当時は「パラメータ処理」という名称で、2011 年 7 月に「URL パラメータ」に改名された)。
パラメータ付き URL のクロールをコントロールできたわけですが、現在ではツールを使って構成されている設定のわずか 1% しかクロールの役に立っていないそうです。
残りの 99% は、はっきり言ってしまえば役に立っていません。
これは Google の技術の向上によるものです。
どのパラメータが重要でどのパラメータが重要でないかを自動でより適切に判断できるようになりました。
つまり、ツールの助けをもはや必要としなくなったのです。
対応不要
URL パラメータ終了に伴う特別な対応は特に不要です。
提供終了後は、既存の設定は無視されます。
クロールやインデックスに影響を与えることはありません。
The settings will stop being used too (if you can't change them anymore, it wouldn't be good to keep them).
— 🦝 John (personal) 🦝 (@JohnMu) March 28, 2022
特定のパラメータが付いた URL のクロールを制御したい場合は別の方法、たとえば robots.txt を利用するように Google は提案しています。
多言語ページであれば hreflang
を利用できます。
新バージョンの提供はお蔵入り
2020 年 9 月に John Mueller(ジョン・ミューラー)氏はオフィスアワーで、新しいバージョンの URL パラメータ ツールを準備中だとコメントしていました。
しかし、時とともに状況が変わり結局お蔵入りになってしまったようです。
Things change over time.
— 🦝 John (personal) 🦝 (@JohnMu) March 28, 2022
実際には役に立っていないのであれば、廃止になっても問題はないでしょう。
パラメータ付き URL のクロール制御が必要な、特に大規模サイトでは、URL パラメータ ツール以外の手段をすでに構成しているはずです(もともと信頼性が高かったわけでもない?)。
困ることはないと思います。
提供終了まで残り 1 ヶ月です。
見納めにアクセスしてみてもいいかもしれません(笑)