[レベル: 上級]
検索結果に表示するページタイトルを生成するアルゴリズムを Google は先日更新しました。title
タグで設定したものとは異なる、好ましくないタイトルが表示されるようになったとして、不満を言うひとが少なくありません。
フィードバックを受けて、タイトル生成のアルゴリズムを近いうちに Google は調整しそうです。
一方で、タイトル修正を拒否する手段の提供は近い将来には実現しなさそうです。
再調整はありうるが、拒否手段の提供は当面なしか
タイトル生成アルゴリズムの更新について、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が英語版オフィスアワーでコメントしました。
集まったすべてのフィードバックを参考にして繰り返しアルゴリズム調整するはずだ。状況が良くなるだろうと私は考えるものの、これ以上の変更はもうやめてほしいと SEO に取り組む人たちは言うかもしれない。しかし、きちんと意味をなす改良ができるものと私は期待している。
meta
タグやあるいは他の方法で、修正からオプトアウトする仕組みについての話が出ていないわけでもない。だが個人的には、少なくとも近い将来には実現しないと思う。なぜなら過去にもそういうものを本当には必要としなかったからだ。それに、現状でアルゴリズムがちょっと行き過ぎているというだけでオプトアウトの仕組みを提供する方向に向かうというのは間違ったやり方だと考える。解決するための追加の設定に頼るのではなく、アルゴリズムの改善によって解決すべきだ。
再調整を繰り返す可能性あり
不適切なタイトル修正の事例がヘルプコミュニティでも集まっています。
Twitter での投稿も Google はきっと収集していることでしょう。
こうしたフィードバックをもとにして、アルゴリズムを修正していくようです。
落ち着くまでのしばらくの間は、変化が続くかもしれません(なので、慌てていじらないようにと提案した)。
オプトアウト手段の可能性は低い
タイトル修正を拒否するためのオプトアウト手段を Google が提供する可能性は低そうです。
Google としては、アルゴリズムで解決したいからです。
自動化が Google の基本ポリシーです。
スケーラブルに展開できます。
それに、新しい設定の追加には時間も労力もかかります。
今日、明日できあがるということはありません。
僕たちとしては、3 か月後、半年後ではなく一刻も早く解決したい問題です。
長くは待てません。
さらには、間違った使われ方も Google は懸念しているのでしょう。
特に、meta
タグで実装するとしたら、意味を知らずに盲目的にコピペしたりテンプレートに最初から記述されていたりして、修正が本当に役に立つページまで無効化されてしまいます(書き換えが適切に機能しているページも確実に存在する)。
CMS やプラグインがデフォルトでオプトアウト設定にするかもしれません。
こんなわけで、タイトル修正の問題に関しては当面は Google のアルゴリズム改良に委ねるしかなさそうです。
改良のためには、多くのフィードバックがあったほうがいいはずです。
不適切な書き換えの事例をヘルプコミュニティに挙げましょう。
英語ですが、日本語の事例もすでに数件集まっています。
英語で書くのがおっくうなら Google 翻訳を利用しても構いません。