Google、Search Consoleのレポート分類を変更。トップレベルを3カテゴリから2カテゴリへ

[レベル: 中級]

Search Console でレポートされるステータスのカテゴリ分類を Google は変更します。

最上位レベルを 2 分類

まず、最上位レベルの分類を 2 つにします。
今までは、3 つに分かれていました。
たとえば、

  • 有効
  • 警告
  • エラー

の 3 分類です。

これが 2 分類になります。

  • 有効
  • 無効

📝すずきメモ: 分類のラベルはレポートによって異なります。

有効には警告も含まれます。
一般的に、警告は改善したほうがいいけれど、検索結果には重大な影響を与えません。
たとえば、リッチリザルト レポートでは推奨プロパティがないと警告に分類されますが、検索結果にはリッチリザルトが表示されます。

グラフの下の表には、「不良」または「改善が必要」の 2 つのステータス

現状では、グラフの下の表には 3 つのステータスの状態がレポートされています。

たとえば、ウェブに関する主な指標レポートであれば、

  • 不良
  • 改善が必要
  • 良好

の 3 つです。

これを 2 つに絞ります。

  • 不良
  • 改善が必要

の 2 つです。

良好な URL は表に出さず、別ページで確認します。
つまり、問題があるペーだけを見せるようにします。

新旧レポート比較

こちらは、公式ブログがサンプルで出している新旧のレポートのデザインの比較です。

Search Console 新旧デザイン比較

変更箇所がわかりやすいように新デザインのレポートのキャプチャに注釈を加えました。
リッチリザルト系のレポートです。

新しいリッチリザルトレポート

トップの分類は赤の [Invalid](無効)と緑の [Valid](有効)の 2 つだけです。
現状のレポートは、この 2 つに加えて、オレンジの [Valid with warning](有効(警告あり))が間に挟まっていますね。

グラフの下の詳細欄ではエラーだけを表示します。

  • 検索結果に影響する重大なエラー: リッチリザルトとして無効
  • 改善が推奨されるエラー: リッチリザルトとしては有効だが問題あり

の 2 つです。

有効な URL を確認したいときは、表の下にある [View data about valid items](有効なアイテムのデータを表示)をクリック/タップします。

こちらは、現状のウェブに関する主な指標レポートです。

ウェブに関する主な指標レポート

トップレベルでは、

  • 不良(赤)
  • 改善が必要(オレンジ)
  • 良好(緑)

の 3 つに分類されています。

これが、

  • 不良および改善が必要
  • 良好

の 2 つになります。
📝すずき注: ラベルは異なるかもしれない

グラフの下の表示する詳細は次の 2 つのステータスが対象になります。

  • 不良
  • 改善が必要

今は出ている [良好] はここには出なくなります。
グラフの下にある [使用可能なページのデータを表示] のリンクから確認するようになります。

状況を把握しやすくするためのデザイン変更

Search Console の各種レポートのデザインを変更する目的は、状況を把握しやすくするためです。
有効ではない URL やアイテムが、検索結果に影響するのかしないのかがわからないとか、どのくらい深刻なエラーなのかが判断しづらいといったフィードバックを受けての改善です。

今後数か月をかけて徐々に変えていくとのことです。
どこかのタイミングで一気に変更するわけではないようです。

対象になるレポート

次のレポートが変更の対象になります。

  • ウェブに関する主な指標
  • モバイル ユーザビリティ
  • AMP
  • リッチリザルト系

また、URL 検査ツールの結果も変わります。
次の 3 種類です。

  • URL は Google に登録されています
  • URL は Google に登録されていますが注意事項があります
  • URL が Google に登録されていません

📝すずき注: 実際の表現は異なるかもしれない

URL Inspection API の変更は遅れて

URL 検査ツールの分類変更は URL Inspection API にも適用されます。

ただし、Search Console への変更が完了してからになります。
数か月かけて変更していくとのことだったので、変更が進行している間は Search Console のデータと URL Inspection API のデータに差異が出てくることがありえます。
URL Inspection API を利用してデータ取得している人は注意してください。

ランキングには影響せず

今回の変更は、Search Console でのレポート方法だけに影響します。
クロールとインデックス、ランキングには何も影響を与えません。

Search Console は SEO には欠かせないツールです。
レポートが見やすくなるのは良いことです。
展開が始まるのを楽しみに待ちましょう。

Search Console のレポート変更に関しては、ブログ記事ヘルプ記事で詳細を確認できます。