[レベル: 上級]
Google は検索品質評価者向けガイドラインを 2024 年 3 月 5 日付で更新しました。
軽微な更新にとどまっています。
2024 年 3 月 5 日更新の検索品質ガイドラインの変更箇所
35 ページ目の「4.5 Untrustworthy Webpages or Websites」で、信頼できないとみなされるページの例に次が追加されました。
Multiple or significant factual inaccuracies on an informational page which would cause users to lose trust in the webpage as a reliable source of information
日本語に訳します。
情報提供を目的とするページにおいて、複数または重大な事実誤認があり、そのページを信頼できる情報源として信用できなくなる場合
おそらく、これに付随して、最低品質ページの具体例が 42 ページ目と 43 ページ目に追加されました。
どちらの例も、コンテンツが信頼性に欠ける点を指摘しています。
記事が自動生成されたことが信頼性が極端に低い理由です。
It is unlikely a human author would make these odd statements and obvious mistakes. It’s likely this content was auto-generated with no human editing. No matter how this content was created, the odd statements and factual inaccuracies make this article untrustworthy and therefore Lowest E-E-A-T and Lowest quality.
人間が書いたとは思えない不自然な表現や明らかな間違いが見受けられます。このコンテンツは、人の目を通さずに自動生成された可能性が高いです。生成方法に関わらず、不自然な表現や事実関係の誤りによって、この記事は信頼できず、E-E-A-Tの評価、ひいては品質も最低レベルと判断されます。
The website terms of use states that “some articles” are generated by artificial intelligence and may have errors or be out of date; there is no indication to which pages this statement applies. The information in this article is not trustworthy and is Lowest E-E-A-T
このウェブサイトの利用規約には、「一部の記事」が AI によって生成されており、誤りや情報が古い可能性があることが記載されています。ただし、どのページに該当するのかの記載はありません。この記事の情報は信頼性に欠け、E-E-A-T評価は最低レベルです。
更新から学べること
軽微な更新ですが、次のようなことを学べます。
- AI 生成コンテンツの危険性: AI が単独で生成したコンテンツには、事実誤認や不自然な表現、古い情報などが含まれる可能性がある。結果として、ユーザーのウェブサイトへの信頼が損なわれる
- 人による監修の重要性: ウェブサイトの一部が AI 生成であっても、正確さを保証し、品質を維持するためには、人による編集とファクトチェックが不可欠
- 透明性が鍵: コンテンツが AI 生成である場合や信頼性に欠ける可能性がある場合、それを明確に開示すべき。透明性がないと、ユーザーに誤解を与える
- E-E-A-T への影響: 信頼性や正確性に欠け、人による関与が見られないコンテンツは、評価者による E-E-A-T(専門性、経験、権威性、信頼性)の評価が低くなる
生成 AI をコンテンツ作成支援に利用する場合は念頭に入れておきましょう。