[レベル: 初級]
ウェブマスター向けガイドラインを 2022 年中に更新したい
Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏がこんな希望を述べました。
“What to expect from Search Central in 2022?”(2022 年に検索セントラルに期待すること)をテーマにした Search Off the Record ポッドキャストのなかでの発言です。
📝すずき補足: Search Off the Record は Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏とイリェーシュ氏、Martin Splitt(マーティン・スプリット)氏の 3 人が Google 検索の裏側について話し合うポッドキャスト。
わかりにくく古い、現行のウェブマスター向けガイドライン
現行のウェブマスター向けガイドラインはわかりにくく古いと、イリェーシュは不満を漏らしています。
というのも、公開されたのは 15 年以上前で、新しい項目が継ぎ足し継ぎ足しで入り組んでいるし、今となっては古い情報が残ったままだからです。
たとえば次のようなものです。
- HTTPS やスピードに関する記述が追加されたが、これらは必ずしも基本的な必要条件ではない。
- ゲストブックや WebPosition Gold のようなもはや知られていない用語が使われている。
- 誘導ページの定義があいまい。たとえば、アメリカの全部の州のページを作ったとして、定義上は誘導ページになるかもしれないが必ずしもガイドライン違反とは限らない。検索エンジンをだまそうとしているかどうかなど、そのほかの要因にもよる。
こうした状況からウェブマスター向けガイドラインをなんとかして更新したいとイリェーシュ氏は考えているのです。
イリェーシュ氏の希望を聴いたミューラー氏は、技術向けガイドラインやウェブスパムなどテーマごとに分割したほうがいいのかもしれないと意見を述べています。
更新前に告知する
ウェブマスター向けガイドラインを本当に更新する際には、事前に必ず告知するとイリェーシュ氏は断言しています。
理由は、とつぜん変わると慌てふためく人が出てくるからです。
どこをどのように変更するかを入念にリサーチしてから実行に移するもりだそうです。
更新後のガイドラインはもっと多くの具体例を含めたいとも話しています。
ウェブマスター向けガイドラインはかなりのボリュームです。
公開当初よりも間違いなく肥大化しているでしょう。
これを刷新するとなるとかなりの労力と時間がかかりそうです。
それでも、現状に即した内容になり、より具体的になるのであればぜひ頑張ってほしいものです。
まずは、「更新します!」の予告を楽しみに待ちましょう。