2/19?2/21の3日間、ロンドンでSES(Search Engine Strategies)というサーチエンジンに関する博覧会が開催されました。
参加者の1人が、会場で収録したGoogleのAdam Lasnik(アダム・ラズニック)氏とのインタビューがGoogleビデオに公開されています。
Adam Lasnik氏は、Search Evangelist(サーチ・エバンジェリスト)の肩書きを持ち、Googleと、大小にかかわらず、ウェブサイトを管理するウェブマスターとのコミュニケーション促進に尽力しています。
ビデオでは最初に、FlashやAjaxのようにマルチメディア技術をふんだんに利用したサイトについて質問を受けました。
マルチメディアに対応していないモバイル端末やテキストブラウザのために、Flashを使わないページを準備し、互換性を保ったり、noscriptを使ったコンテンツを含めておきます。
そして、Flashと同じコンテンツを、テキストベースにも反映します。
ただしサーチエンジン対策として、関係のないキーワードの詰め込むのはスパム行為になるので注意が必要です。
次に「複製コンテンツ」について質問を受けました。
Googleは記事が複製されても、ペナルティを課すことは稀だとのことです。
なぜなら、記事がプレスリリースや他のサイトに引用されることは避けられないし、プリンタバージョンのように同コンテンツで別のページを準備するのは、ユーザーにとって役立つからです。
その上で、複製コンテンツとして認識されるのを防ぐためには、
●引用される場合は、「○○からの引用」などのように引用元・出典元のリソースについて言及し、元記事へリンクを貼ってもらうようにします。
※あたかも自分で書いたかのように、他人の記事を盗用する不届きなヤツには通用しないですけどね。w
●同一記事で複数のページを持っている場合は、オリジナルのページへリンクバックするようにして、サーチエンジンに対して「このページが重要だ」と知らせます。
こうすることで、メインページを検索結果に表示するようにできます。
※同じコンテンツの複数ページをひとつにまとめることを、コンテンツの「Canonicalization(正規化)」と言います。
コンテンツの正規化に関しては、以下の記事が参考になります。
Webマーケティング最前線 – 複製コンテンツについての質問- 正規版コンテンツと複製版コンテンツ – Web担当者Forum
また、ブログのようなCMSを使ったときは、カテゴリやアーカイブの中に同じ記事が含まれます。
リンクを張るときは、1つのページに限定すればPageRankを集中させることができます。
nofollowを使って、PageRankの流れを制御することもできますが、Adam氏的には、ナビゲーションバーで重要なページをユーザーに認識させた方が、好ましいとのことです。
大切だと思うページへは、トップページからリンクを張って、少ないクリックでアクセスできるようにすることを推奨しています。
ディレクトリの階層構造よりも、クリックの階層構造(何回のクリックで到達できるか)を気にするように促しています。
Adam氏は、最後にGoogleに関する面白いネタや気になる話題についても語っています。
興味があれば、英語の勉強も兼ねて最後までビデオを視聴してみましょう。w
日本でもSESのようなサーチエンジンに関するカンファレンスが開催されて、サーチエンジン企業の代表と直接対話できたらいいですね。
と思ったら、今年の4月に10月28・29日にSES Tokyoが開催されるようです。
(過去にも開催されたことがあります)
⇒ Search Engine Strategies Tokyo
参加してみようかな(^^)