[レベル: 中級]
Google の親会社である Alphabet の第 2 四半期の業績発表で、CEO の Sundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏が AI Overview の状況について触れました。
AI Overview が検索を活性化、特に若年層で顕著
ピチャイ氏は次のように述べます。
AIを活用することで、より幅広い検索キーワードに対して、より質の高い検索結果を提供し、新しい検索方法も導入しています。AI オーバービューの展開に伴い、検索利用率やユーザー満足度の向上など、
テストで得られた好調な傾向が続いていることを嬉しく思います。特に、複雑な情報を求めているユーザーは、AI オーバービューを積極的に活用し、繰り返し利用しています。18 歳から 24 歳の若いユーザー層では、AI オーバービューを使用した検索へのエンゲージメントがさらに高くなっています。
これまでお伝えしてきたとおり、ウェブ上のさまざまなサイトへのトラフィックを促進するアプローチを私たちは引き続き優先しています。また、AI オーバービューの上下に表示される広告は、ユーザーが行動を起こし、企業とつながるための貴重な選択肢であり続けています。
要点をまとめます。
- 検索体験の向上: AI の活用により、検索体験が向上し、より的確な回答と新たな検索方法が生まれている
- ユーザーからの好反応: AI オーバービューの導入は、検索利用の増加とユーザー満足度の向上につながっており、特に複雑な検索において顕著
- エンゲージメントの増加: AI オーバービューは、特に 18 歳から 24 歳の若いユーザー層を中心に、エンゲージメントを高めている
- ウェブサイトへのトラフィック: ウェブ上のさまざなサイトへのトラフィックを優先するアプローチにより、パブリッシャーにもメリットがある
- 企業への価値: AI オーバービューの上下に表示される広告は、企業が潜在顧客とつながるための貴重な手段であり続けている
これまでに出てきた情報の繰り返しになっていますが、AI オーバービューの結果を高く評価しています。
AI オーバービューと広告
ピチャイ氏が言及したように、現在、検索広告は AI オーバービューの上下に掲載されます。
しかし、まもなく AI オーバービューの中にも掲載されるようになります。
Q & A で、CBO の Philipp Schindler(フィリップ・シンドラー)氏は次のように述べました。
Google Marketing Live で発表したように、まもなく米国において AI オーバービュー内に検索広告とショッピング広告を表示するテストを開始します。
これらの広告は、ユーザーの検索クエリと AI オーバービュー内の情報に関連性の高い場合、「Sponsored(スポンサー)」とラベル付けされたセクション内に表示されます。これにより、私たちはさらなる革新を実現し、次のレベルに進むことができます。
AI オーバービューの外ではなく、中に広告が差し込まれるようになります。
こちらについては、以前にブログで解説しました。
広告主にとっては期待したい掲載方式のはずです。
AI オーバービューは、米国では一足早く 5 月に一般公開されています。
日本では年内に公開予定です。
米国のように、検索ユーザーの満足度を向上させ質の高いトラフィックを送出してくれるのか、広告掲載にも良い影響を与えてくれるのか、気になるところです。
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