【SEO初級者向け?】SEOによくある質問――301と302の違い、404と410の違い、上位表示の秘訣など

[レベル: 初級]

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が SEO によくある質問に回答しました。
昨年のクリスマスに公開された動画で時期外れになっていますが、特に SEO 初級者に役立つ内容になっているので紹介します。

301 リダイレクトと 302 リダイレクトの違いは何?

どちらもユーザーを転送する。違いは些細で小さい。

301 は恒久的なリダイレクトなので、最終到達 URL が Google が保持する URL になる。

302 は一時的なリダイレクトなので、再確認するために始まりの URL に戻るだろう。

301 と 302 はリダイレクトの方法が違うだけだ。可能なときは適切な方を使えばいい。SEO における魔法のような効果は気にしなくていい。どちらも機能する。

【すずきメモ】
技術的には、301 リダイレクトと 302 リダイレクトは異なります。ですが、Google 検索に限って言えば、長期的には差異は出ないと考えて差し支えありません。
詳細はこちらの記事で。

404 と 410 の違いは何?

どちらもページがなくなったことを Google に伝える。

理論的には、410 の方が若干速い。実質的には、通常のウェブサイトではどちらも同じように処理される。違いは気にしなくていい。

【すずきメモ】
404 と 410 も技術的には異なるのですが、Google 検索に限って言えば、どちらを使っても目立った違いは出ません。
詳細はこちらの記事で。

meta description タグと title タグ の長さはどのくらいにすべきか?

決められた長さはない。独自で、魅力的で、役に立つようにする。最適な形で強調できるように、ユーザーが探している情報を提供する。

【すずきメモ】
meta description タグは検索結果のスニペットに使われることがあります。ただし、クエリに依存するので完全な制御はできません。
スニペットを制御するための新しい robots meta タグと HTML 属性が昨年後半に導入されました。
検索結果のタイトルには通常は title タグが用いられますが、こちらもクエリに応じて Google が修正することが珍しくありません。

記号を title タグに使ってもかまわないか?

もちろん構わない。

誤解を招く恐れがある記号は表示しないかもしれないし、記号を検索するユーザーはそんなに多くないかもしれない。でも自由に使っていい。

【すずきメモ】
記号だけじゃなく、絵文字も検索で使えます!😃

URL に含まれるキーワードは重要か?

URL の中にあるワードはウェブページに対してほんのわずかな役割を果たす。

しかし、ほとんどの CMS ではそうした URL を使いやすくなっている。すでにそうなっているならそのまま使えばいいし、そうなっていなくても心配いらない。

とはいえ、画像ファイルに関してはファイル名に含まれる言葉を実際に利用している。「cuterobot.gif」(cute robot: かわいいロボット)は「image-1138.gif」よりも断然いい。

【すずきメモ】
URL 中のキーワードをページの理解に Google は利用することがあります。ですが、それはランキングを目に見えるように押し上げるものではありません。必要なときに手がかりにするだけです。
僕たちも example.com/iphonei-11-pro という URL を見れば iPhone 11 Pro のページなんだなと気付くかもしれません。しかし、example.com/436t4.html だったとしても(iPhone 11 Pro についてきちんと書かれていれば)iPhone 11 Pro のページだとわかりますよね。URL のワードはあくもまでも補助的な役割です。

一方で、画像のファイル名は画像の内容を判断する目的で用いられます。画像の最適化のヘルプページにも書かれています。

URL の終わりが .php と .html かどうかは重要か?

どちらでも構わない。大きな変更をすでにどこかでしていないのあれば、変更することも勧めない。

【すずきメモ】
拡張子の違いで評価に差は出ません。ついでに言えば、静的 URL でも動的 URL でもランキングに違いは出ません(ずっと以前は動的 URL のクロール・インデックスは苦手だったけれど昔の話)。

ランキングを上げる秘訣は何?

秘訣というものはない。

素晴らしいコンテンツを技術的に強固な基礎を固めたサイトで公開することがまず手始めだ。

最高においしいクッキーを焼くことに例えてみよう――信頼できるパン屋によって良い材料から作られたようなものが欲しい。ほかのどこかで手に入るようなものとは同じようなものにはしたくない。

優れたコンテンツをとともに、傑出し、上手なテクニックを使う。最高に秀でているものを作る。長い目で見て誇りに思えるようなものを作る。

たんに重さだけでクッキーの良し悪しをあなたが判断しないのと同じように、Google のアルゴリズムはページにあるワードの数を数えたりはしない。素晴らしいものとして自分のページをおすすめしてもらいたいのなら、素晴らしいものを作りなさい。

【すずきメモ】
ここは補足不要ですね。魔法のようなテクニックはありません。Google に評価してほしいのであれば、ほかのどのサイトにも負けない有益なコンテンツをユーザーに届けることです。

ミューラー氏がクリスマスに回答した SEO によくある 7 つの質問は以上です。

SEO に長く取り組んでいる人には当然のことばかりだったかもしれません。
それでも、今のレベルに至る過程で抱いた疑問だったのはないでしょうか?

一方で、SEO に取り組み始めたばかりの人にとっては学びになったはずです。