[レベル: 上級]
英国政府のサイトが、FAQPage 構造化データを実装することで、FAQ リッチリザルトと強調スニペットが統合された検索結果を出すことに成功しています。
FAQ リッチリザルト + 強調スニペット
英 Google (google.co.uk) で、“how to vote”(投票のしかた)を検索すると、英国政府ページで説明されている投票方法が FAQ リッチリザルトとしてトップに表示されます。
この FAQ リッチリザルトに特徴的なのは強調スニペットと統合している点です。
通常の FAQ リッチリザルトにはないサムネイル画像と引用元およびフィードバックのリンクが付いています。
こちらはリンク先の英国政府 How to vote ページです。
FAQPage
構造化データでマークアップしてあります。
通常の FAQ リッチリザルト も
「強調スニペット + FAQリッチリザルト」の同じ検索結果ページの下には、通常の FAQ リッチリザルトがさらに 2 つ(!)出ています。
Google アシスタントでも
さらには Google アシスタントに投票方法を聞くと、英国政府サイトの情報をもとにして Google アシスタントが返してきます。
英国政府サイトは FAQ 構造化データを上手に使っていますね。
強調スニペットや FAQ リッチリザルトは検索結果で求めていた情報が手に入るので、一般的にクリック率が下がる傾向にあります。
しかしながら、英国政府の場合はもっと詳しく知りたいとユーザーが考えてサイトに訪問するように思えます。
FAQ リッチリザルトで実際に CTR が増えた、サントリーの事例を紹介したことがあります。
加えて、構造化データ/リッチリザルトのような検索エンジン向けの技術的な機能を政府サイトが積極席に採用している点も注目に値します。
日本ではいまだに、HTTP のままの省庁サイトがあるくらいです。
強調スニペットと Google アシスタントでの利用を確実にするのはそう簡単ではないとしても、リッチリザルトを考えると FAQ 構造化データは積極的に実装していきたいものです。
[H/T] Sam Dub