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サイトがハッキングを受けてしまいGoogleの検索結果に悪影響が出た場合、問題を解消しても回復には時間がかかることがあるとのことです。
Googleジョン・ミューラー氏による説明
英語版のGoogle公式ヘルプフォーラムで次のような投稿がありました。
ハッキングされマルウェアを仕込まれてしまった。
対処を完了して検索結果での警告は解除された。しかしマルウェア感染以後に発生したトラフィックの減少は元に戻らず、いまだに半分以下だ。
ウェブマスターツールにはもう問題はレポートされていない。
時間がかかることは認識しているがかなり時間がたっている。元に戻るにはあとどのくらいかかるのだろうか?
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が以下のコメントを返しています。
ハッキングをクリーンアップできたと聞いて嬉しい。一般的に、ハッキングされたサイトのランキングがしばらくの間不安定になるのは常にあり得ることだ。
ハッキングの種類によっては、Googlebotが望ましくないコンテンツやリダイレクトを検出することがある。ハッキングからそういった残りを取り除けば、通常は時間とともに状態は良くなる。しかし必ずしも常にすぐに変化が訪れるとは限らない。
間違いなく確実に問題になっていることがすべて除去できているなら、状況が落ち着くまでもう少し待った方がいい。
こういった状況(ハッキングを受けてそれを解消した状況)には、手動による“リセット”はない。再クロールと再インデックスが普通は本当には必要だ。
ハッキング解決後に知っておきたいこと
ハッキングされたりマルウェアに感染してセキュリティの問題が認められたときは、たとえ問題を完全に解決したとしても次のことを知っておく必要があります。
- 検索順位に上下変動が起こり不安定になる
- 元の状態に戻るには時間がかかることがある
- 手動で元の状態に戻されるのではなく、自動で処理される
- 処理には、再クロールと再インデックスが必要
もともとクロール頻度が低いサイトでは、完全なリカバリまでに長い時間がかかることもありそうです。
運用サイトのセキュリティを確保する
セキュリティの問題は絶対に起こしてはいけません。
日本のヘルプフォーラムでも以前に比べてハッキングに関係する投稿が増えてきたように思います。
他人ごとにせずに、使っているソフトウェアの最新版へのアップデートやパスワードの管理など、セキュリティには敏感でいなければなりません。
もしハッキング被害に遭ってしまったときはウェブマスターツールの「セキュリティの問題」機能も利用してすみやかに対処しましょう。