モバイルページとPCページのインデックス方法をGoogleは変えたのか?

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モバイル向けページと PC 向けページの間でコンテンツや設定が異なる場合、それぞれの検索結果での見え方が変わってくることがあるようです。

インデックス方法は変えていないが見せ方を変えた

ソフト 404 の検出の仕方を Google が変更していたことを昨日の記事でお伝えしました。
モバイル向けページと PC 向けページで別々にソフト 404 を検出するというものでした。
結果として、モバイル向けページはソフト 404 で PC 向けページは正常、またはその逆という状況が起こりえます。

このように聞いて、モバイル向けページと PC 向けページをそれぞれ別個に Google はインデックスしているのか? と疑問に感じた人がいるかもしれません(僕はその 1 人)。

ご存知のとおり、現在の Google はモバイル ファースト インデックスへの切り替えが(ほぼ)完了しており、モバイル向けページをインデックスするようになっています。
たとえ PC 向けページが正常だったとしてもモバイル向けページがソフト 404 なら、モバイル検索だけではなく PC 検索でも検索結果に出てこないはずです。

モバイル ファースト インデックスにもかかわらず、PC 向けページの状態に応じて検索結果が変わるというのは不思議な感じがします。

インデックス方法を Google は変更したのでしょうか?

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏によれば、確かに変更していたようです。
とは言っても、インデックス方法ではなく見せ方の変更だとのことです。

少し(変更した)。インデックスするものを変更したのではなく、ページを表示するときの変更だ。

しばらく前からさまざまな形式でこのようにしてきた。たとえばページが、スマートフォン用クローラを robots.txt でブロックする一方で PC 用クローラを許可していたとしたら、モバイル検索ではそのページを表示しないかもしれない。

ユーザーを絶えず満足させるというのは難しいものだ。

PC 向けページは PC 検索の表示に影響する

モバイル ファースト インデックスに移行しても PC 用 Googlebot はクロールを続けます
廃止にはなりません。

それでも、もしモバイル用 Googlebot がモバイル向けページをクロールできなければ、検索結果には出てこなくなるはずでした。
ところが、ジョンが挙げた例から察するに現状はそうなってはいないようです。

モバイル用 Googlebot と PC 用 Googlebot がクロールした際に返されるコンテンツの差異やページの設定(主にクロール制御)の違いによっては、相応に検索結果が変わることがありえます。
めったにあることではないと想定しますが、知っておくに越したことはないでしょう。

なお、レスポンシブ ウェブ デザインのモバイル構成には通常は影響のない話です。
モバイル用 Googlebot と PC 用 Googlebot を分けて処理する、動的な配信または別々の URL の構成のサイトに関わってくる話です。