[対象: 中級]
301リダイレクトをGoogleに速やかに処理させる方法をGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が解説しました。
次の質問に対する回答になります。
サイトを最近リニューアルして多くのURLを変更した。Googlebotに301リダイレクトをすぐに認識させて古いページをインデックスから消すにはどうしたらいいか。
Googleotのペースに合わせて任せておけばいいと言いたい質問の1つだ。
あまり速くURLを見つけられないとしたらそれは十分なPageRankがないからかもしれない。
Googlebotを呼ぼうとしてトップページに古いURLへのリンクを置いてそこから新しいURLにリダイレクトするのも少しおかしな話だ。
Googleは普通は、比較的速くページを発見してURLを変更してくれる。だけどPageRankやほかの要因によって時間がかかることもある。だからと言ってわざわざGooglebotを呼び寄せて「このURLに訪問してリダイレクトに気付いてくれ」なんてことをやろうとは僕なら思わない。
そういったURLに最終的にいったんアクセスすれば301リダイレクトに気付いてその時点で移行が始まるはずだ。
もしどうしても古いページをインデックスから削除したいんだったらURL削除ツールを使っていつでも消すことができる。
そんなに前のことではないと思うけど、GooglebotとしてURLを取得する機能を提供したはずだ。インデックスにあるページを更新したいんだったらページを取得したあとにインデックスに送信する機能があったと思う。
それでかなり十分な機能だ。ぜんぶを更新してくれとGooglebotに言うことはできなくてFetch as Googlebotには1週間に50URLのように制限されていると思う。でも変更した重要なページが1つあるなら、そのページに対してFetch as Googlebotツールを使うのは理にかなっている。
ただ301リダイレクトの場合でも機能するのか、それともページ内のテキストの変更の場合だけなのか100%確証が持てない。なのでテストしたほうがいいかもしれない。
だけど概して言えば、新しい場所に移動したことを見せるためにGooqlebotを呼び寄せるようなことをわざわざやらなくてもいい。
時間がかかっているとしたらリンクを見つけていないとかそのページにさほどPageRankがないかとかそういったことが理由だ。つまり古いURLへのそういった参照を見つけて新しいURLに向けるのに時間がかかることがときどきあるということになる。
Matt Cutts氏が説明した301リダイレクトの処理の開始についての要点をまとめると次のようになります。
- Googlebotに任せる。
- 時間がかかることがあるがそれは古いURLのリンクを発見できていないかそページののPageRankが低いため。
- 急いでいるならURL削除ツールで古いURLをインデックスから消すことができる。
- 本当に重要なページならFetch as GoogleでURL取得後にインデックスに送信する機能が使える。
基本的には、「余計なことはするな、俺たちに任せとけ」ということですね。
でもなかなか新しいURLに切り替わらなくて困っているからこういった疑問が出てくるわけで、必ずしも納得のいく回答ではないように僕は感じました。
ただPageRankが低い(ここでいうPageRankは僕たちに見えるツールバーのPageRankでなくてGoogleが内部で使っている本当のPageRankのこと)と処理が遅くなるかもしれないというのは、痛いところを突かれましたね。
価値が低いとみなされているページを後回しにするのはもっともなことです。
一刻でも速くに移行処理を始めさせたいならFetch as Google(先日のウェブマスターツールのリニューアル時に「Fetch as Googlebot」から名称が変わりました)を使うといいというアドバイスです。
試したところ、301リダイレクト元のURLも取得できてそのままインデックスに送信できたのでGooglebotが24時間以内に古いURLに来てくれるんじゃないでしょうか。
とはいえ、1本2本のURL変更ならこれで対応できますが大規模なURL変更になるとやっぱり待つしかないようですね。
結局、301リダイレクトの処理を速める方法の結論は「おとなしく待ってろ」です。