[レベル: 初級]
検索結果のランキングには、ユーザーがいる物理的な場所が考慮されることがあります。
位置情報をどのように利用しているかを Google は公式ブログで解説しました。
位置情報を Google が利用する検索
たとえばピザのデリバリーを注文したいときに [ピザ] で検索したら、検索者の居場所によって検索結果は大きく異なってきます。
今いる場所からの距離が大きく影響するでしょう。
たとえどんなに美味しいピザだったとしても、東京にいる僕に、那覇にあるピザデリバリーの有名店を見せられても困ります。
関連性が高ので、近辺のピザ屋のほうが上位表示するでしょう。
ほかにも、郵便局や ATM、コンビニなど物理的に存在するものに関係する検索は位置情報が考慮されます。
しかし、位置情報が関わってくるのは物理的なものについての検索だけではありません。
たとえば [ゴミ収集日] の検索結果は、新宿に住んでいる人と名古屋に住んでいる人とではまったく違います。
国土が広い米国では、ハリケーンや山火事のような災害に関する検索でも居場所が関わってきます。
もっとも、すべての検索結果に居場所が影響するわけではありません。
まったく影響しないものもあるし、影響した結果と影響していない結果が混ざることも普通にあります。
Google が位置情報を取得する手段
検索ユーザーの位置情報をさまざまな手段で Google は取得しています。
- デバイスの位置情報
- ラベルを付けた場所(自宅や職場)
- ロケーション履歴
- Google サービス全体での過去のアクティビティ
- インターネット接続の IP アドレス
それぞれの詳しい説明はヘルプ記事に書かれています。
こうした情報源をもとにして検索ユーザーの位置情報を Google は取得し、より関連性が高い検索結果を提供しています。
なお位置情報による検索結果の調整を完全に無効することはできません。
Google による位置情報の利用を拒否していても、そのほかの要因が関わってくることがあります。
したがって、位置情報の影響は少なからず受けるものと理解しておいたほうがいいでしょう(すでに、説明したように位置情報が関わってこない検索クエリもあります)。
ついでに言うと、ランキングチェックツールは必ずしも位置情報を計算に含めていません。
クエリによっては、実際のユーザーが見ている検索順位を取得しているとは限らない点も知っておきましょう。
この記事で解説した内容を紹介する動画も Google は公開しています。