Googleサーチクオリティチームのリーダー、Matt Cutts(マット・カッツ)氏が、「ドメインの契約期間がランキングに与える影響」について、YouTubeビデオで説明しました。
Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏が、Googleが期限切れドメインのリンクをどのように評価するかを分析した記事の最後で触れたように、ドメインを長期契約することで、よい評価を受けるということはありません。
「1年よりも、2年、3年の長期で契約したほうが検索エンジンの評価が上がりますよ」などとアドバイスするドメイン取得代行業者が存在しますが、Googleがそんなことを言ったことはありません。
確かにGoogleはランキングを決めるのにドメインの運用暦を考慮しますが、さまざまな考え方やパターンで判断しているので、すべての要因を取り入れているわけではないのです。
何年契約しているかということよりも、”Great”なコンテンツを作ることを心がけるべきだとのことです。
長期契約が有利だという主張は、Googleが取得したパテント(特許)にそれらしきことを想起させる表現があるのが原因の1つになっています。
たとえば、スパマーは、サイトを作成しても用が済んだり、あるいはスパム判定を受けてしまったら、更新せずに捨て去る傾向にあるというのもそのうちの1つです。
でも、これは事実に基づいていない一方的な解釈です。
なお、今回取り上げたMatt Cutt氏のビデオ解釈については、seofromusa.comの清音さんにアドバイスをいただきました。
清音さん、ありがとうございました。
清音さん、曰く、
ぼくの印象では、
マットカッツはビデオの中で「in theory」とか、「nearly as much」とか、ちょっとぼかすような表現をつかっていて、
完全に否定しているわけでは無いと感じました。ただ、「コンテンツが重要で、それに比べたら、何年契約しているかなんて微々たる問題だ」というようなことを言っているので、
そういうことなんだと思います。
Googleが公表していることが必ずしも事実ではないときがあるので、微妙なところかもしれませんね。(笑)
ちなみに、清音さんは「モノ人|「いいモノ」をひたすらレビューする口コミ発信ブログ」というSEOとはまったく別のジャンルのブログの運営も始めていています。
インターネットを活用した英語の習得方法を取り扱った「iknow(smart.fm)とか、ネットを上手に利用してほぼ無料で英語をマスターする方法」という記事は、1,400以上のはてなブックマークを獲得した、超人気コンテンツです。
話をドメインの運用暦に戻します。
先週のWeb担当者Forumの「海外&国内SEOウォッチ」で、「ドメインが期限切れしてしまいSERPから消えてしまったけれども、更新したら復活した」というWebmasterWorldのスレッドを紹介しました。
Web担の記事を書いた後に、同じような経験をした他のメンバーからいくつかレスが付いています。
ドメイン更新せずに期限切れにしてしまうと、Googleの検索結果に現れなくなります。
存在しなくなったので、当然ですね。
しかし、更新手続きを済ませて(期限切れした後でも一定の猶予期間が設けられている)、サイトを元の状態に戻したところ、検索結果にも復活して元どおりの順位とアクセス、それにPageRankを回復できたということです。
Googleは賢いと評価されていました。
うっかりドメイン更新を忘れても、すぐに更新手続きを済ませましょう。
SERPから消えてしまっても、しばらくすれば元の状態に戻るはずです。
Googleウェブマスターツールで、念のため再審査リクエストを送っておくと安心なようです。
大切に育ててきたサイトの歴史は大切ですよね。
コンテンツが有益なら、Googleは運用暦も重視してくれると信じたいものです。
P.S.
期限切れドメインを取得するなら、期限切れ直後を・・・。w