[レベル:中級]
今日は久しぶりに、ランキングを上げるためのテクニックを取り上げます。
テクニックにとらわれたSEOは長続きしないものが多いので最近は意図的に避けているのですが、今日の話は正しくやれば持続するはずなので取り上げることにしました。
事実、目新しいテクニックではなくもう何年も前から実践して成果を上げている人もいるはずです。
でも「何年も前から」ということは、裏を返せば一過性の裏技ではないとも解釈できますね。
さて前置きが長くなりました。
今日説明するのは、リンクで繋がった独自のネットワーク(サイトの集まり)を作成し、ランキングを上げたいメインサイトをそのネットワークの中のオーソリティとしてGoogleに認識させる手法です。
ご存知のとおり、Googleはオーソリティの高いサイトを評価します。
でもオーソリティの高いサイトを作り上げるのは簡単なことではありません。
オーソリティとして自分のサイトを認めさせてしまおうというのがこれから説明する手法になります。
ある意味「自作」になりますが、ま、たまにはいいでしょう。(笑)
SEOWizzが先日公開した記事を主に利用しながら補足を加えます。
SEOWizzの記事では、リンクで繋がったネットワークのことを“Link Wheel”(リンクホイール)と呼んでいます。
僕が1年半近く前に書いた記事で触れたWebmasterWorldの有料フォーラムのスレッドでは“Cliques”(クリーク)と呼んでいました。
※このスレッドは有料エリアのコンテンツのため記事を書いた当時は僕は閲覧できませんでしたが今は有料メンバーなので閲覧できます。
独自のクリークを作ることによる効果は1年前にもWebmasterWorldで登場しています。
リンクホイールでもクリークでも名前はどちらでも構わないし覚える必要もありません。
大切なことは、自分のサイトのテーマに関するニッチなジャンルのネットワーク(=リンクホイール/クリーク)を独自に形成し、そのネットワークの中でのオーソリティに仕立てることです。
SEOWizzは、手順を次のように説明しています。
1. 独自ドメインでメインサイトのテーマに関係する10〜15個のマイクロサイトを作る
2. ページ数は3〜6ページ
3. コンテンツはすべてオリジナルで質の高いもの
マイクロサイトというのは、何かに特化した規模の小さなサイトです。
たとえばメインのサイトが動物園のサイトだったとしたら、パンダに関することだけを取り扱うとか(動物のパンダねw)、ペリカンに関することだけを取り扱うとかが考えられます。
あるいは、ジャンルは同じだけれどもメインのサイトでは取り扱えないトピック、たとえばサンディエゴ動物園を1日で満喫する周り方とか、そんなのでもいいかもしれません。
10〜15個と言っていますが、多くて悪いことはないでしょう。
でも数が多いと作るのも管理するのも大変ですね。
最低でもこれくらいあったほうがいいということでしょう。
独自ドメインを使うのは自分でコントロールするためです。
無料ブログなどを使ってもいいのですが、突然のサービスの停止だったり融通が利かないこともありますね。
コンテンツは必ずオリジナルのものを作ります。
記事でも動画でも、自分で作っても外注でもかまいませんが、完全オリジナルです。
スクレイピングはもちろんのこと、RSSで一部を引っ張ってくるとか単語を書き換えただけの使い回しとかは禁止です。
サテライト的な役割を持たすとは言え、ユーザーにとって価値のある情報を提供します。
※ゴミコンテンツを撒き散らすなら、今説明している手法は実践しないでください。ユーザーにも検索エンジンにも大迷惑です。
マイクロサイトを準備した後、これらのサイトでネットワークを構成し、そのネットワークの中でのオーソリティとしてメインサイトを認識させます。
マイクロサイト同士でリンクを回し合い、小さな集団を作ります。
回し合って輪になるから「Wheel」ですね。
「Clique」は(排他的な)小集団を意味します。
他のどのリンクネットワークにも属さない独自のリンクネットワークを作るのです。
そして作り上げた独自のネットワークを構成するマイクロサイト群から、メインサイトへ向けてバックリンクを送ります。
【追記】すべてのマイクロサイトからメインサイトへリンクします。
手順は以上のとおりです。
初めにも言ったように、目新しい手法とは感じない人も多いかもしれません。
しいていえば、サテライトサイトともいうべきマイクロサイト同士でリンクし合うことでしょうか。
でもこの“リンクし合う”ことが重要なのです。
リンクし合うことで、テーマを絞ったリンクネットワーク、リンクホイール、クリークを独自に形成するのです。
既存のネットワークに参加してはいけないんです。
競合のバックリンク元を調べて、同じバックリンク元のサイトから自分のサイトへもリンクしてもらうことは、すでにできあがったネットワークに参加することになってしまいます。
そうではなくて、あなただけのリンクホイール/クリークを構成し、その中でのオーソリティになることがポイントです。
最後に、自作自演とまではいかなくても自作であることに変わりはないので、注意点をいくつか。
- こんなときはIP分散やWhois分散が役立つかも。
- マイクロサイト同士を網目状に互いに全部リンクし合あわない。
- 短期間にリンクを張り過ぎない。
- アンカーテキストの集中を避ける。
- 役に立つ参照情報があれば管理していない第三者のサイトへもリンクする。
- 定期的に更新する(コンテンツを追加する)。
- オリジナルで価値のあるコンテンツを作る。
特に重要なのが最後です。
たとえ自作であったとしても僕が今日この手法を紹介した理由です。
ユーザーにとって意味のあるコンテンツが提供できないとしたら、それは完全に検索エンジンスパムです。
僕が嫌いな自作自演リンクは、ゴミにしかならないコンテンツからのリンクです。
道徳的にどうこうとか、Googleの言ってることを守りましょうとかそういったことではなくて、単に目障り、ジャマ、ウザい、そしてあなたが精神的に疲弊するからです。
リンクのためだけの自作自演ってホントいいことないと思ってます。
バレたらそこで終わりだし。
リンクホイール/クリークに話を戻すと、マイクロサイトたちにも被リンクがある程度必要です。
しかしサテライトサイトのためのサテライトサイトを作るのは労力がかかりすぎます。
でもね、マイクロサイトに価値のあるコンテンツがあれば、はてブされたり、他のサイトから自然なリンクがもらえるかもしれないんですよね。
検索エンジンからの流入を呼んだりソーシャルメディアで言及されたりするようなコンテンツを作るほうがずっとラクだし安心だし、楽しいに決まってます。(SEOWizzではアーティクル・マーケティングを使うことを勧めていますが、日本ではアーティクル・マーケティングに使えるサービスがないので採用できません)。
ユーザーにとって価値のある情報を提供できていれば、Googleも大目に見てくれるかなという淡い期待も込めてます。
サテライトサイトに中古ドメインを使うという悪知恵を働かせた人もいるでしょう。
止めはしませんが、これも危険度を増すということは認識しておきましょう。
ということで、独自のリンクホイール/クリークを作成して、自分のサイトを“オーソリティ”に仕立てる手法を今日は紹介しました。
「ユニーク&ハイクオリティ」なコンテンツを準備したうえでトライしてみてください。