位置情報を偽装して、その場所にいなくてもその場所のモバイル検索結果をPCのChromeで調べる方法

[レベル: 中〜上級]

この記事では、Google Chromeを使って位置情報をエミュレートする方法、言い換えれば任意の場所に設定する方法を解説します。

位置情報を偽装することで、実際にその場所にいなくてもその場所で検索したときの(モバイル)検索結果を調べることが可能になります。

Google Chromeで位置情報をエミュレートする手順

まず次のいずれかの操作で、デベロッパーツールを起動します。

  • [Google Chromeの設定](右上の3本バー) − [その他のツール] − [デベロッパー ツール]
  • Ctrl + Shift + i (Windows) / Cmd + Opt + i (Mac)

標準では、ウィンドウの右にデベロッパーツールが出現します。

ツールを下に移動します。
その方が見やすいからです。

ウィンドウっぽい四角のアイコンをクリックします。

ツールが下に移動します。

スマートフォンのアイコンをクリックして、エミュレーションモードに切り替えます。

ちなみにここまでは、Chromeでモバイル端末をエミュレーションする手順とまったく同じです。

次に、キーボードのEscキーを押します。

コンソールが出現します。
「Emulation」タブが選択されていることを確認してください。

左にあるメニューから「Sensors」を選択します。

「Emulate geolocation coodinates」にチェックを入れます。

その下にある「Lat」には設定したい場所の緯度を、「Lon」には経度を入力します。

緯度と経度はこちらのサイトで調べることができます。
マーカーを目的の場所にドラッグして移動すると、その場所の緯度と経度が表示されます。

Latitudeが緯度で、Longitudeが軽度です。
つまり、コンソールの「Lat」にはLatitudeの値を、「Lon」にはLongitudeの値をコピーしてそのまま貼り付けます。

Google検索ページの下には現在位置が表示されています。
「更新」のリンクをクリック(タップ)すると、LatとLonで指定した場所での位置情報が用いられます。

このとき、デバイスのタイプを指定するのを忘れないでください(上のキャプチャではDeviceに「 Apple iPhone 6」を指定してます。上部に見えています。)

緯度と経度を札幌に設定してみました。

「スターバックス」を検索すると、僕は東京から検索しましたが、札幌近辺のスターバックスのローカルパック結果が表示されます。

海外の場所設定ももちろん可能です。
ワシントン州のシアトルの位置情報をエミュレートして、google.comにアクセスしてみました。

Googleの機能は米国内からでしか利用できないこともしばしばあります。
日本から確認したいときにも、この位置情報のエミュレートは重宝しそうです。

本当にその場所から検索したときとは結果に多少の違いが出るかもしれません。
それでも、場所に応じて検索結果に著しい差異が見られるようになったヴェニスアップデート以降、実際の居場所に少しでも近い検索結果を調べられる、Chromeを利用した位置情報のエミュレーションは役に立つでしょう。

モバイルSEOに活用してください。

H/T
How to Set your Location Manually in Google Chrome – Fake Geolocation