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カスタム 404 ページの利用に関して、Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリース)氏がアドバイスしました。
サーバーリソースを消費するカスタム 404
カスタム 404 ページの設計には注意が必要なことをイリース氏は LinkedIn の投稿で説明しました。
本来表示されるべきページ(200 を返すべきページ)でないのであれば、404 エラーはSEO には悪影響を与えません。
しかしながら、コンテンツの生成に費やされるサーバーリソースのために、ウェブサイトにとってコストがかかる可能性があります。
ビジネス価値や、コンバージョンする高い可能性がない限り、404 ページで高コストのバックエンド機能を呼び出すことは避けるべきだとイリース氏は助言します。
カスタム 404 ページの価値を、コンバージョンを促進できるかどうかで評価することをイリース氏は提案しています。
おおまかには次の 2 パターンです。
- コンバージョンが可能な場合は、サーバーリソースの使用とバランスを取りながら、コンバージョンのためにページを最適化することに投資する
- コンバージョンが不可能な場合は、ゲームやミームなどの軽量なコンテンツで 404 ページをシンプルにし、サーバーの負荷を最小限に抑える
イリース氏の投稿の全文(の日本語訳)は次のとおりです。
404(Not found)ページの話題を続けるが、カスタム 404 ページで高コストのバックエンド機能やメソッドを呼び出すのは、それに見合う価値がある場合を除いて避けるべきだ。
サイトが成長するにつれて、404 エラーが頻繁に発生するようになるだろう。リンク切れは、Google 検索の観点からは無害だが、404 ページの生成にサーバーリソースを多く消費する場合、頭痛の種になる可能性がある。
たとえば、データベーススキャンにより、代替商品の提案カルーセルを表示するのに、サーバーの利用可能なリソース(RAM や CPU)の 1% を消費するとする。これは、100 人のクライアント(ユーザー、クローラーなど)がほぼ同時にそのカルーセル付きの 404 ページにアクセスすると、サーバーのリソースを使い果たしてしまうことを意味する。リソースが枯渇すると、サーバーは新しい接続を拒否するか、新しいクライアントにエラーを返すことになる。いずれにしても、コンバージョンの機会を逃すことになる。
では、どうすればいいのか?これをマーケティングの問題として捉えよう。カスタム 404 ページがビジネスやユーザーにとってどれだけの価値があるかを見極める必要がある。404 ページでコンバージョンが発生しているか?そうでない場合、コンバージョンを発生させることは可能か?
可能な場合は、404 ページを再設計し、コンバージョン率がビジネスにとって許容できるレベル(404 ページに費やすサーバーリソースとの関係で)になるまで改善を重ねる。
不可能な場合は、404 ページをシンプルにして、生成コストを気にする必要がないレベルまで下げる。ページに JS ゲーム、ミーム、かわいい犬の画像などを置いて、それ以上気にしないようにする。
アイデアが必要な場合は、AnnaLea Crowe の記事にある例がとても面白い:https://lnkd.in/g-XkPJPa (LinkedIn でもっと上手に検索できる者がいれば、ぜひタグ付けしてほしい)。特に興味深いのは、この記事で紹介されている例ページがサーバーリソースをあまり消費していないように見えることだ。おそらく、404 ページは一般的にコンバージョンにあまり寄与していないのかもしれない。
キーポイント
キーポイントをまとめます。
- 高コストの 404 ページはサーバーリソースを枯渇させる可能性がある
- 重要な価値がない限り、404 ページでリソースを大量に消費するバックエンド機能は避ける
- 404 ページのコンバージョン可能性を評価し、その価値を判断する
- コンバージョンを生み出す 404 ページは、コンバージョン率とサーバーリソース使用のバランスを取りながら最適化する
- コンバージョンを生み出さない 404 ページは、軽量なコンテンツでシンプルにし、サーバーの負荷を最小限に抑える
小規模なサイトでは、リソースの消費(浪費)をさほど気にする必要はありません。
しかし大規模サイトで、凝ったカスタム 404 ページを提供しているなら、リソースの消費がサーバーに余計な負荷をかけていないかどうかを調査しておいた方がよさそうです。
イリース氏が紹介したリンク先ページには、上手に設計されたカスタム 404 ページの 50 個以上の実例が紹介されています。
参考にしましょう。
#SEO #404 #カスタム404