AMP対応をやめたとき、Google検索にAMPページを表示させないようにする3つの方法(ただし使いたいのは1つだけ)

[レベル: 上級]

AMP 対応をやめたとき、AMP コンテンツが Google 検索に表示されなくするようにする方法を Google はデベロッパー向けページに追加しました。

Google は3つの方法を説明しています。

僕の見解も交えながら、この記事で紹介します。

【方法1】Google 検索から AMP ページを削除

この方法を使うと、検索ユーザーにエラーを発生させることなく AMP ページが検索結果に表示されるのを止めることができます。

  1. 正規ページ (rel="canonical" で指定しているページ) の HTML コードから、rel="amphtml" を削除する
  2. AMP ページの URL を、対応する正規ページの URL に 301 リダイレクトまたは 302 リダイレクトする
  3. AMP ページがなくなったことを次のようにして確かめる
    • Google 検索して AMP ページが検索結果に表示されなくなっていることを確認する
    • Search Console の AMP レポートで AMP ページが減っていることを確認する

AMP を削除することを決めた場合には、この方法を使うことを Google は推奨しています。

AMP をもうやめる場合は、rel="amphtml" を単に取り除いただけでは、AMP ページの URL にアクセスすると 404 になってしまいます。
したがって、リダイレクトを忘れずに設定しましょう。

AMP ページは残しておいてもいいし、削除しても構いません。
リダイレクトしているので関係ありません。

【方法2】Google 検索からも他のプラットフォームからも AMP を削除

この方法を使うと、Google 検索や、Google の AMP キャッシュを利用している AMP 対応プラットフォーム(Google News Stand アプリや Inbox アプリ、はてなブックマークアプリなど)からも AMP ページを削除できます。

  1. 正規ページの HTML コードから rel="amphtml" を削除する
  2. AMP ページで、HTTP ヘッダーで noindex を返すか、または noindex robots meta タグを HTML に記述し、AMP ページがインデックスされないようにする
  3. AMP ページを取り除いたサイトマップに更新し、Search Console または Search Console API 経由で送信する
  4. AMP ページがなくなったことを次のようにして確かめる
    • Google 検索して AMP ページが検索結果に表示されなくなっていることを確認する
    • Search Console の AMP レポートで AMP ページが減っていることを確認する
  5. AMP ページを削除し、もうアクセスできないようにする
  6. AMP ページの URL にアクセスした Googlebotには 404 を返す。こうすることで、Google の AMP CDN を利用している他のプラットフォームで古いキャッシュが配信されなくなる
  7. AMP ページの URL でアクセスできるようにしておくなら(404 エラーを起こしたくないなら)、AMP ページから対応する正規ページへ 301 リダイレクトする

この方法も Google は推奨しています。

ですが、僕は少し疑問です。

AMP がなくなったことを Google が認識してキャッシュから取り除くまでの間、AMP ページにアクセスしたユーザーには 404 エラーが発生しますよね。
サイトマップを送信して削除を通知していますが、瞬時にというわけにはいきません。

キャッシュから取り除かれたとしても、ソーシャルの共有などで AMP ページの URL に直接アクセスしたら確実にエラーになります。
実質的に、リダイレクトは必須なのではないかと考えます。

noindex を設定したのに、ページをその後に削除するというのも不可解な手順です。

それとも、ドキュメントを僕がよく理解できていないのでしょうか?

ちなみに、ここの説明には noindex がクロールを防ぐという技術的に言えば正しくない記述があったり(noindex はインデックスを防ぐ。クロールを防ぐのは robots.txt)、「Webmaster Tools API」という古い用語を使っていたりして(現在は、「Search Console API」)、ほかにも細かなところで微妙です。

【方法3】できるだけ早く Google 検索から AMP が配信されることを止める

あらかじめ断っておくと、この方法を Google は推奨していません。
今すぐに、検索結果に AMP が表示されないようにするときに使います。

  1. AMP ページをサーバーから削除する
  2. 削除した AMP ページの URL が確実に 404 を返すようにする
  3. 削除した AMP ページに対応する正規ページから、rel="amphtml" を取り除く
  4. 正規ページを Fetch as Google して再クロールさせる
  5. 削除する AMP ページに対して 1〜4 のステップを繰り返す

大至急のときの対処と言ってはいますが、方法1を利用したほうがずっと適切でしょう。
Google の検索結果に AMP をとにかく今すぐに出したくないときですかね。

ということで、AMP を削除するときの3つの対処方法を、Google の公式ドキュメントから紹介しました。

とはいえ、途中でも触れたように「方法3」はもちろんのこと「方法2」も僕は勧めません。
「方法1」がどんな場合であっても、適切でしょう。