期限切れで手に入れた中古ドメインの歴史がリセットされる条件やリセットを防ぐ方法を過去に説明したことがあります。
これらは他人の資産を無断で拝借する手法なので、少なくとも健全なSEOとは言えません(否定はしませんがw)。
今日は、向いている方向を180度変えて中古ドメインの歴史をリセットする方法について解説します。
方法と言っても手順は簡単です。
Googleウェブマスターツールの再審査リクエストから持ち主が変わったことを伝えるだけです。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、Googleの公式ヘルプフォーラムで次のようにコメントしています。
In general, when you change to a new domain name that might have been used before, it’s a good idea to submit a reconsideration request, detailing the change of ownership (or at least change of purpose).
“一般的に言って、以前に誰かが使っていたかもしれないドメイン名に新たに変更するときには、再審査リクエストを送信して所有者が変わった詳細な理由(すくなくとも変更した目的)を伝えたほうがいい”
誰かが手放したドメインと同じドメイン名を偶然に取得してしまった場合、当時のサイトがペナルティを受けていたなどの理由でプラスの影響どころかマイナスな影響を受けて、Googleにネガティブに評価されることがあります。
たまたま誰かが使っていたドメイン名を再取得してしまったばかりに、とんだとばっちりを受けてしまうわけですね。
実際に害を受けた例がいくつもあります。
このヘルプフォーラムでのスレッド主は突然トラフィックが激減してしまい、原因は過去に同じドメイン名で運用されていたサイトの情報を引きずってしまっていたことにあるようです。
新規にドメイン名を取得したときは、念のためそのドメイン名が以前に使われていなかったかどうか調べたほうが安心です。
昔の姿を知るにはおなじみのWayback Machineが役立ちます。
ちなみにWayback Machineは新しいインターフェイスのベータ版が公開されています。
※通常版とベータ版でデータが違うので見た目のインターフェイスだけでなく内部的な仕組みにも変更があるようです。
本来、Googleウェブマスターツールの再審査リクエストは、ペナルティを受けてしまって対応したあとに解除依頼を送信するツールです。
しかし、このエントリで紹介したようにペナルティを事前に防ぐ手段としても利用できます。
他人が犯した不名誉な歴史なんかは決して引き継ぎたくないですね。