複数ビジネスを営業しているときのローカルビジネス構造化データのマークアップ方法

[レベル: 中級]

ローカルビジネス (LocalBusiness) 構造化データの技術ドキュメントに複数のビジネスのマークアップ方法を Google は追加しました。
schema.org の アレイ (Array) を使います。

複数のビジネスをアレイでまとめてマークアップ

LocalBusiness のドキュメントの構造化データタイプの定義を説明するセクションは以前は次のようでした。

The full definition of LocalBusiness is available at schema.org/LocalBusiness. Define each local business location as a LocalBusiness type. Use the most specific LocalBusiness sub-type possible; for example, Restaurant, DaySpa, HealthClub, and so on.

LocalBusiness の定義の全文は schema.org/LocalBusiness で確認できます。各ビジネス拠点を LocalBusiness タイプとして定義します。できる限り具体的な LocalBusiness サブタイプRestaurantDaySpaHealthClub など)を使用してください。

現在は、複数のビジネスのマークアップ方法が追加されています(強調した一文)。

The full definition of LocalBusiness is available at schema.org/LocalBusiness. Define each local business location as a LocalBusiness type. Use the most specific LocalBusiness sub-type possible; for example, Restaurant, DaySpa, HealthClub, and so on. If you have multiple types, specify them as an array (additionalType isn’t supported). For example, if your business offers multiple services:

LocalBusiness の定義の全文は schema.org/LocalBusiness で確認できます。各ビジネス拠点を LocalBusiness タイプとして定義します。できる限り具体的な LocalBusiness サブタイプRestaurantDaySpaHealthClub など)を使用してください。複数のタイプがある場合はアレイで指定します(additionalType はサポートされていません)。たとえば、複数のサービスを提供しているなら:

📝すずき注: この記事を書いている時点では日本語ドキュメントは未更新

続いて、コードの具体例を示しています。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": ["Electrician", "Plumber", "Locksmith"],
  ....
}

@type に、次の 3 つのタイプをアレイで列挙しています。
📝すずきメモ: アレイ (Array) は、schema.org で複数のタイプ/値をまとめるときに使用する記述方式。[](角カッコ)でくくる。

  • Electrician
  • Plumber
  • Locksmith

電気工と配管工、鍵屋を兼ねているビジネスの場合ですね。

たとえば、パン屋にレストランが併設されている店舗があります。
その場合は次のようにマークアップできます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": ["Bakery", "Restaurant"],
  ....
}

美容院が、同じ店舗でネイルサロンも営業していればこうマークアップできます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": ["HairSalon", "NailSalon"],
  ....
}

BakeryRestaurant、および HairSalonNailSalon をそれぞれ別々のブロックとしてマークアップしても Google は認識してくれるとは思いますが、ビジネス名や住所、営業時間などそのほかの情報が同一であればアレイでまとめたほうがシンプルです。

同じ名称や場所などが同一のビジネスが、種類が異なる複数のビジネスを運営している場合はアレイでまとめてマークアップしましょう。