Googleには、サイト内のページへのショートカットリンクを検索結果に表示する“サイトリンク(Sitelinks)”という特徴があります。
Yahoo! U.S.にも同じような特徴があり、こちらは“クイックリンク(Quick Links)”という名前が付けられています。
日本のYahoo!のクイックリンクは縦2列ではなく、横1行で表示されます。
Googleの1行サイトリンクに似ていますね。
米Yahoo!のクイックリンクも以前は1行だったのですが、しばらく前から現在のように形を変えています。
GoogleのサイトリンクもYahoo!のクイックリンクも、どのページへのリンクがどのようなテキストで生成されるかはアルゴリズムで自動処理されています。
いったい何をもとに作られているのでしょうか?
Yahoo!が出願した特許や配布したホワイトペーパー、プレゼンテーションスライドに手がかりを見つけることができます。
Yahoo!のクイックリンクは以下のような情報を元に生成されます。
- 対象ページに向けて張られている内部リンクのアンカーテキスト
- 対象ページに向けて張られている外部リンクのアンカーテキスト
- 対象ページが10以内に検索結果に表示されたときの検索キーワード
- 対象ページが検索結果に表示されたときの検索キーワード
- 対象ページが1ページ目に検索結果に表示されたときの検索キーワード
- 対象ページが検索結果でクリックされたときの検索キーワード
- 対象ページに存在する重要なキーワード(キーフレーズ)
- delicious.comのタグ
そのページのtitleタグを完全には利用しない理由として、「長いくて適切な範囲に収まらない」「必ずしも適切なタイトルが付けられているとは限らない」「titleタグがないページがある(ウェブ上の少なくとも17%はtitleタグが抜け落ちているらしい)」を挙げています。
アンカーテキストと検索キーワードを重要視しているようですね。
ただ日Yahoo!のクイックリンクは、米Yahoo!とはちがった規則で作られているようにも見えます。
公式のサイトにしか表示されず、しかも以前よりも適用されるサイトが減っているようです。
しかし将来的には米Yahoo!のような縦2列のクイックリンクに変わることもあり得るのではないかと、個人的に疑っています。
理由は2つあって、1つはつい最近米Yahoo!と同じ形式のインデント結果を日Yahoo!が表示するようになったことです。
※ 日Yahoo!のインテンド結果採用については、インフォキュービックさんの記事をご覧ください。
米Yahoo!では2008年の6月に導入されています(このブログでは 同年8月にレポート )。
それから1年半以上が経過していますが、米Yahoo!に追随した形になります。
クイックリンクも同様に米Yahoo!に倣ったとしても不思議ではありません。
2つめの理由としてBingとの提携の影響を挙げます。
Bingも縦2列型のサイト内ショートカットリンクをSERPに表示します。
Bingの場合は“ディープリンク(Deep Links)”と呼びます(日本のBingにも出てきたのは最近ですかね?)。
検索結果のユーザーインターフェイスはYahoo!が独自に管理するとはいえ、目的のページへ分かりやすくナビゲーションユーザーできるという利便性を考えると、縦2行のクイックリンクは導入の価値があるのではないでしょうか。
Bingへの移行がどのように進むかとともにYahoo!の検索UIの変化にも今後注目していきましょう。
【Other Resource】
How a Search Engine Might Choose Text for Quicklinks or Site links