低品質ページが多いからといってGoogleのアルゴリズム評価が下がるとは限らない、しかしユーザー体験の観点からは削除すべき

高品質なページに比べて低品質なページがサイト内にたくさんあるからといって、必ずしも、サイト全体の評価が下がるわけではありません。
とはいえ、質が悪いコンテンツばかりのサイトをユーザーが気に入るはずがありません。
したがって、ユーザー体験を高めるためにも低品質なページは削除するか改善することが望まれます。

Googleはページ数だけで評価しない

英語版のオフィスアワーで参加者がこんな質問を投稿しました。

もしサイト内のページの70%が低品質で、30%が高品質だったとしたら、Googleが直接割り当てるドメインスコアが低くなって、最終的に、サイト全体のランキングに影響しますか?

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は次のように回答します。

なんとも言えない。場合によってはそういうことがあるかもしれない。

検索検索のどの順位にそうしたURLを配置したらいいかを私たちが判断する際には、単にページの数だけではなくもっと多くのことを見ている。

たとえば、カレンダーのスクリプトをサイトに1つ設置し、それが100,000ページを自動生成していて、同時に、質が本当に高いページも5つ持っている状況を考えてみてほしい。

スクリプトで作られた実質的に中身がない100,000ページと良い5ページという理由だけで、悪いウェブサイトということにはならない。

その5ページはとても良いページだということだってありえるから、検索結果で表示したいと私たちは考えるかもしれない。特定のクエリに対して検索結果で表示するのにふさわしいかもしれないからだ。役に立つ情報を提供するかもしれないし、ユーザーの疑問を解決するかもしれない。抱えている問題を解く助けになるかもしれない。

したがってページ数だけを見るというものではない。

だが一般的に言って、サイトを見て、「粗雑なページがたくさんある、このページのコンテンツは古くて質が低い」と感じたのなら、Google側のアルゴリズムによる対処がどうであれ削除した方がいい。

ユーザーがそういうのに出くわしたなら、「この1ページだけはすばらしいけど、このサイトにある他のページは本当にひどい」と言うかもしれない。そんなことになったら、忠実なユーザーにはそのユーザーはならないだろう。もう戻ってこないだろうし、ほかの人にあなたのサイトを勧めることもないだろう。

アルゴリズムの評価が下がるとは限らないがユーザーの評価は下がる

たとえ低品質なページが大部分を占めていたとしても、高品質なページに対するアルゴリズム的な評価までもが下がるとは限らないようです。
クエリによっては、(数少ない)高品質ページが検索結果で上位表示することがありえます。

しかし、低品質なコンテンツばかりのサイトをユーザーが好きになるはずがありません。
1回訪問して、それっきりでしょう。
ブックマークしたりRSSに登録したりすることはないでしょう。

リピーターになってもらう、評判を高めるという観点からは質が低いコンテンツは存在させるべきではありません。

もっとも、質が低いコンテンツばかりのサイトは検索結果でも全体的に不利になる傾向にあるように僕は経験から感じます。
むやみにページ数を増やすのではなく、本当に質が高いコンテンツだけでサイトを作り上げたほうが全体的な評価が上がるはずです。

また可能であれば、低品質だからといって単純に削除するのではなく高品質になるように改善するほうが好ましいことを最後に付け加えておきます。