Google, Maile Ohyeインタビュー: 通信回線の太さと速度が重要

このブログでのGoogle社員からのウェブマスター向けビデオ解説と言えば、もっぱらMatt Cutts(マット・カッツ)氏なのですが、今日はシニア ディベロッパー プログラム エンジニアのMalie Ohye(マイリー・オーイェ)女史のSEOmozとのインタビューをピックアップします。
(SEOmozのコンテンツは、Web担が日本語訳していますが、Web担ではWhiteboard Fridayの翻訳はしていないのと、下のビデオは動画共有サイトで公開されていて、第三者のサイトへの埋め込みができるので取り上げます。)

SEOmoz Whiteboard Friday – Interview with Google’s Maile Ohye from Scott Willoughby on Vimeo.

Maileさんが、ビデオで解説したことのポイントをかいつまんで紹介します。

●大規模サイトのページのインデックス
深い階層にあるページをインデックスさせるには、ホームページからリンクするといい。
XMLサイトマップを送信する。ただしXMLサイトマップだけで十分な解決策にはならず、良いコンテンツ、外部リンク、内部リンクは必要。

●サイトマップインデックスファイル
ページ数が多くサイトマップを分割する必要があるとき、サイトマップを1個1個送信するか、サイトマップインデックスファイルを送信するかは、どちらでも好きな方を選んでいい。両方送信してもいい。
サイトマップインデックスファイルは、個々のXMLサイトマップのリストを記述するファイル

●帯域幅の重要性とロボットの訪問頻度制御
自分がもしSEOを気にかけるとしたら、予算を帯域幅に割り当てる。Googlebotの訪問に確実に対応できるし、キャンペーンなどの急なアクセス数増加にも耐えられる。帯域幅が優先事項だと考える。
Googlウェブマスタツールでクロール速度は調整できるけど、Googleに対してだけだし、Googlebotにいついつ訪問するような指示はできない。遅くすると、インデックスが少なくなるかもしれない。
※「帯域幅(Bandwidth)」は回線の太さや通信速度の速さのこと
※「クロール速度」は1回の訪問につき、どのくらいの間隔でページを読みに行くか(以前は「クロール頻度」になっていて訪問間隔と混同されていたからなのか、WMTでは言葉が変わってますね)

●スクレイピングサイト
スクレイピングサイトから張られたスパミーなリンクは、気にすることはない。もっともPageRankを上げる効果もない。
スクレイピングサイトが重複コンテンツ問題を発生させないように取り組んでいるが、もしトラブルがあればWMTやヘルプフォーラムで問い合わせてほしい。
※外部からの質の悪いリンクを無視していいのは、つい最近Matt Cutts氏も説明している
※「スクレイピングサイト」は、コピペでコンテンツを盗むスパムサイト

最後にMaileさんは、PageRankがどうとかアルゴリズムがどうとかよりも、役に立つコンテンツ、よいタイトル、口コミで広がるようなマーケティングなど基本が大切だと、定番のアドバイスで(笑)締めくくっています。