[レベル: 上級]
ページ分割している構成で、すべてのページを 1 ページ目に正規化することができます。
Google の推奨は自己参照の rel=”canonical”
EC サイトのベストプラクティスを解説するドキュメントでページ分割について Google は次のように指示しています。
ページ分けされたページ列の最初のページを正規ページとして使用しないでください。代わりに、固有の正規 URL を各ページに付与してください。
2 ページ目、3 ページ目、4 ページ目……を 1 ページ目に正規化することを Google は勧めていません。
それぞれのページには、自分自身の URL を指定した自己参照の rel="canonical"
を設置するように推奨しています。
こうすることで、ページ分割したすべてのページをインデックス対象にできます。
ユニークなコンテンツが各ページに十分にあれば、2 ページ目や 3 ページ目でも検索結果に表示される可能性があります。
すべてのページを 1 ページ目に正規化しても良いケース
しかし、すべてのページを 1 ページ目に正規化しても良いケースに John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が言及しました。
次の条件を満たす場合です。
- 2 ページ目以降をインデックスさせなくてもいい
- 分割したページにユーザーがサイト内で容易にアクセスできる
1 ページ目だけが検索結果に出てくれば問題ないと判断したのであれば、全ページの rel="canonical"
を 1 ページ目に向けても構いません。
各ページには、目次として一連のページへ移動できるリンクをわかりやすく設置します。
そうすればユーザーは続きがあることがわかるし、前のページに戻ることもできます。
自己参照の rel="canonical"
は絶対的な決まりでなないということです。
さらに言えば、守らなかったからといってペナルティを受けたりはしません。
たいていの EC サイト管理者はすべてのページをインデックスさせたいと考えるでしょう。
でもなかには、先頭の 1 ページ目だけでいいと考える人もいるかもしれません。
ようは自分の判断次第です。
ただし、分割されているページはコンテンツが同一ではないので 1 ページ目に向けた rel="canonical"
を Google は無視することがありえます。
意図に反して、2 ページ目以降が検索結果に出てくるかもしれません。rel="canonical"
は命令ではなくヒントとして扱われるからです。
この点は認識しておいたほうがいいでしょう。