[対象: 全員]
モバイルでは表示時間がより重要な要因になっていますか? もしそれ以外のすべて同じだったとしたら、本当に検索順位に違いが出てきますか?
上の質問にGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が回答しました。
「すべて同じだったとしたら」という2つ目の質問からまず始めようか。
もしサイトが本当に、本当に遅かったとしたら、ページのスピードをランキング要因に実際に使うと今までに言ってきた。したがって、それ以外のすべての条件が同じだったとしたら、確かにランキングが低くなることがある。
絶対的な秒数のようなことに関しては話さないようになっている。どうしてかというと、世界各地によって違ったふうにウェブサイトは動くし、世界各地によって帯域幅も速度も違うからだ。
しかし、こんなふうに言うことはできる — 上下のウェブサイトを見たり同時に返されるサイトを見たりして、もしあなたのサイトが本当に本当に遅くて異常なくらいだったり、(スピードの点で)底辺に位置していたりしたら、そのときは、ページ速度が理由でランキングが低くなるとことがたしかにあるかもしれない。
ページスピードの要因がすべてを対象に適用されるかということに関しては面白いことがあって、モバイルに限定したものではない。モバイルだけに適用するということではなく、多かれ少なかれデスクトップにも適用している。
でもモバイルを使っているなら、妥当な時間で表示されるかどうかを真剣に気にかけたほうがいい。
サイトがどのくらい速いかや特定のページの表示速度を調査する手段を改善する方法を探し続け、それが本当に意味のあることなのかどうかを見つけ出すように努力していくつもりだ。
ユーザーにフラストレーションを感じてほしくないと僕たちが判断したとしたら、ページスピードをランキング要因やモバイルにもっと統合するかもしれない。
大筋ではそんなところかな。
ウェブ検索でもモバイル検索でも表示速度は小さなランキング要因
ページの表示速度は、通常のウェブ検索においてすでにランキング要因になっています。
ただし影響は微々たるもので、関連性をひっくり返すほどのインパクトは持ちません。
内容的にはほとんど差がないけれどスピードだけに違いがあって、速いサイトとモーレツに遅いサイトを比べて、どちらをユーザーが好むかと言ったら、速い方を普通は好むはずです。
だったら、速いサイトを上にしたほうがいいね、というくらいなイメージです(少々、乱暴ですが)。
モバイルでも同様の判断基準と解釈して良さそうです。
モバイル検索ではさらにスピードを重要視するのか?
しかし、近々導入するとGoogleが予告したモバイル検索を対象にしたアルゴリズム更新では、構成ミスがあるサイトに加えてスピードの遅いサイトの評価も下げると伝えています。
Matt Cutts氏の言い方では、多少であったとしても、すでにモバイル検索のランキングにスピードは影響してると解釈できます。
告知があったアルゴリズム更新が実行されたという話は聞いていません(よね?)。
現状のページスピードの指標とは別に、モバイルに対してはスピードに関する別の指標を新たに追加するということなのでしょうか?(それとも、ひっそりとアルゴリズム更新をもう実行してしまっているとか?)
スピードアップはUXのため
ページの表示速度がランキングに影響を与えていようがいまいが、与えていたとしてその程度がどのくらいなのかを抜きにして、スピードアップには優先度を上げて取り組みたいものです。
なぜなら、速いサイトをユーザーは求めているからです。
このことをGoogleも認識しているので、モバイルサイトの高速化を推奨したのです。
上位表示も大切なことですが、サイトに訪問したユーザーに満足できる体験を提供すること、すなわちユーザーエクスペリエンス向上のためにはスピードアップは欠かせない努力事項です。