コピーサイト対策の日本語独自アルゴリズム更新はパンダ・アップデートではなかったっぽい

[対象: 上級]

Not Panda Update JP2日本版Googleウェブマスター向け公式ブログが10月23日に発表したコピーコンテンツ対策のアルゴリズム更新はどうやらパンダ・アップデートとは関係がなかったようです。

Search Engine RoundtableでBarry Schwartz(バリー・シュワルツ)氏が伝えています。

このアルゴリズム変更について僕がバリーにGoogle+で説明したところGoogleに直接尋ねたみたいです。

Update: Google told me this is not like the scraper algorithm from January 2011 and added they have nothing more to add about this algorithm update.

更新: 2011年1月のスクレイパー・アップデートとこれは違うようだとGoogleは私に教えてくれた。またこのアルゴリズムについてこれ以上付け加えることはないとも併せて言ってきた。

パンダ・アップデートそのものとはまったく無関係とは言っていませんが、少なくともスクレイピングサイトを対象としたパンダ・アップデート2.2とは直接の関係はなかったようです。
※“not like”とあるので「違う」と断定はしていません。バリーが確認した相手はたぶん、マットじゃないかと思うんですが分かりません。

ということで、僕の推測はハズレでした。
お騒がせしてスミマセン。

もっともパンダであってもパンダでなくてもほとんどの人にはどちらでも構わないはずです。
他人のコピーではなくあなたオリジナルのコンテンツが必要という事実に変わりはありませね。

そうは言っても正しい情報を伝えたほうがいいと思いこの記事で追記させていただきます。

さてこのアルゴリズム更新による影響ですが、一部のキーワードでの動きや自分でも認識している(悪意のない)コピーサイトが影響を受けているという報告を聞いているものの、大騒ぎになるような変動はやはり確認できていません。

この変更は、日本語検索結果の約 5% に影響する見込みです。

これまで出てきた情報を整理すると、「5%」というのは、検索キーワードとは無関係に検索総数に対して一般ユーザーが入れ替わりがあったと気付く程度の変化になりそうです。

検索が100回あったとしたら、そのうち5回において、1位から5位くらいまでが「この前までとは違うな」と普通のユーザーが気付く検索結果になるイメージです。

23位だったのが26位になったというのは含まれないはずです。

単純計算で、20回の検索のうち1回は一般人が気付く入れ替わりなのでもうちょっと大きく動くかなとも思ったのですが、それほどでもありませんでしたね。

影響の度合いがキーワードには依存しない数値だとしたら、変動は、検索ボリュームが小さい幅広い多くのキーワードで発生したのか、検索ボリュームが大きいごくわずかのキーワードで発生した可能性もあります。

ようは気付かれにくいか、気付いたとしても特定のキーワードだけということです。

いずれにしても、あなたが一般のサイト管理者ならばこのアルゴリズム変更を過度に気にすることなく引き続きオリジナルで質の高いコンテンツ作成に励みましょう。

あなたがSEO関係者ならば引き続き変動をウォッチして何か分かれば教えてください。