[レベル: 中級]
E-A-T を証明するためには、コンテンツ著者の名前を明記することが推奨されます。
しかしながら、YMYL ジャンルに相当しないサイトでは「admin」のような一般的な名前を著者名として使っても問題にはなりません。
コンテンツ著者の名前に admin を使えるか?
英語版オフィスアワーで次のような質問が出ました。
映画の最新ニュースやレビュー、チケット情報をテーマにしたサイトを運営しています。
コンテンツの著者名として総称としての “admin” を使っても大丈夫ですか? それとも人(の名前)を常に使うべきですか?
Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏はこんなふうに回答しました。
品質評価ガイドラインや、私たちが公開してきた E-A-T に関係する情報からこの手の質問が出てくるんだと思う。基本的に E-A-T というのは、書いた人のそのトピックに関する信頼性や権威性をユーザーが実際に気にかける医療や金融のような情報を提供する非常に重要なサイトに当てはまる。
だが、映画のニュースや SEO のニュースみたいな雑多なトピックでは、著者の信頼性というのは必ずしも大切な問題ではない。E-A-T はそれほど重大なことではないように思う。
ただ、どんなビジネスであっても admin は一般的すぎるような気がする。著者名には何も書かないかサイト名を設定しておいたほうがまだマシかもしれない。
人の人生にたいした影響を与えない、非 YMYL 系コンテンツであれば、高い E-A-T は要求されないとのことです。
最近更新された品質評価ガイドラインでは、コンテンツ著者とそのサイトの素性を表す情報の重要性が今までよりも強調されていました。
ですが、これはたしかに YMYL 系サイトの品質を評価するときの基準です。
誰が作ったコンテンツなのかや誰がその情報に対して責任を負っているのかをユーザーが重要視する場面で、高い E-A-T が要求されます。
ミューラー氏が言うように、YMYL 系のトピックを扱っていないのであれば神経質にならなくてもいいのかもしれません。
問題は、自分のサイトが YMYL に属するかどうかの判断です。
品質評価ガイドラインで示されている YMYL のジャンルは更新のたびにしばしば拡張されています。
個人の趣味ブログはともかくとして、少なくともビジネスサイトは YMYL に該当すると想定しておくほうが無難なように僕は考えます。
そう考えると、やっぱり著者の経歴や運営サイトの情報は必須ではないでしょうか。
でもそうではなく、気楽な感じで訪問してもらえるテーマのサイトであれば著者情報は気にかけなくて大丈夫でしょう。
匿名でも構いません。
名前を含めた運営者情報をどのように提供するかは、コンテンツ著者とサイトの専門性・権威性・信頼性をユーザーが重視するかどうかで判断してください。