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Ajaxのクロールのガイドラインを廃止することをGoogleは予定しています。
3月初めに明らかになった情報でした。
以来2か月近くがたとうとしています。
しかし廃止後のガイドラインがどのようになるのかの詳細が公表されるまでには、もうしばらく時間がかかりそうな気配です。
Google社員からの説明
現行のガイドラインの廃止をコメントしたのは、GoogleのGary Illeys(ゲイリー・イリーズ)氏でした。
イリーズ氏は先週、次のようなやりとりをTwitterでフォロワーと交わしていました。
フォロワー: (Ajaxガイドラインの廃止に関して)更新情報はありますか?
イリーズ氏: 近いうちにこの件に関して記事を公開するつもりだ。でもその前に、新しい推奨がきちんと機能するかをテストする必要がある。
だけど古い推奨に従って新規サイトを作りたいとは思わないだろう。代わりに、たとえばHistory APIを使えばいい。
フォロワー: ハッシュタグの方法は機能し続けますか? それとも開発に取り組むのは時間の無駄になってしまいましたか?
イリーズ氏: ほとんどの場合、私たちは #! のURLをクロール、レンダリング、インデックスできる。だが、rel=”canonical”の値を更新しなければならないかもしれないだろう。
フォロワー: canonicalの更新というのはどうやって?
イリーズ氏: 「#!のURLと一緒に」ということだ。やり方を説明するとてもわかりやすいガイドラインを用意するから、今は心配しなくていい。
Ajax URLをすでに直接クロール可能になっている?
イリーズ氏のツイートを見る限りでは、Googlebotが、Ajaxで生成されたURLをそのままクロールして、コンテンツをレンダリングし、インデックスできるようですね。
「?_escaped_fragment_=」のようなきわめて特殊な構成を必要としなくなるのは間違いなさそうです。
#!が付いたURLをrel=”canonical”に指定することが要件の1つになりそうです。
Ajaxでコンテンツが生成されたときに、そのページに対応するrel=”canonical”に切り替えるということですかね。
もっともイリーズ氏が助言するように、今から詮索しても仕方がないことです。
わかりやすいガイドラインを提供してくれるとのことなので、新仕様の正式リリースを待つほかありません。
そうはいえど、廃止間近の現行ガイドラインに従ってAjaxコンテンツを作ることは、無駄な作業になりそうなのでやめておくべきでしょうね。
ちなみに、ガイドラインは最初は英語だけでの公開になるのではないかと僕は予想します。