[対象: 全員]
米Googleウェブスパムチームのトップ、Matt Cutts(マット・カッツ)氏は、日本国内の7つのリンク販売業者に対して日Googleのウェブスパムチームが対策を実施していたことをTwitterで明らかにしました。
Incredibly proud of Japanese webspam team. Over last few months they've taken action on seven link networks! Makes playing field more level.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2014, 4月 8
日本のウェブスパムチームのことをものすごく誇りに思う。過去数か月にわたり、彼らは7つのリンクネットワークに対策してきた。これにより、条件をより公平にできる。
「link networks(リンクネットワーク)」と聞くと僕たちにはピンときませんが、組織だってリンクを販売しているリンク販売業者と理解していいでしょう。
「条件をより公平にできる」というのは、人工的に作り出したリンクによって不正に検索順位を上げる、不公平な状態をなくすという意味になります。
7つのリンク販売業者はどこなのか?
さて気になるのは「7つのリンク販売業者はどこなのか?」です。
Matt Cutts氏は、リンクネットワークに制裁を与えた時はこれまでにもTwitterで発表することがありました。
いくつかのケースでは具体的な名前まで言及することがあります。
しかし今回は個々の名前には触れていないので不明です。
また制裁を与えた直後にツイートするので、警告メッセージの増加や順位変動から、どこのリンクネットワークなのか目星をつけることも可能でした。
ところが日本の場合は「過去数か月」のことなのでやはり特定は難しそうです。
程度の差はあれ、さまざまなリンク販売業者の”サテライトサイト”がここ半年から1年の間に見つかっているようだとの情報も得ています。
日本でのリンク売買は減るか?
Matt Cutts氏は、ドイツやフランス、ポーランドなど主にヨーロッパの国のリンクネットワークを対象として、対策したことをアナウンスしてきました。
リンクを得る側と買う側への警告の意味が多分に含まれていると思われます。
今回は不意をついたように日本が対象になりました。
日本のリンク販売業者が”心理的に”どのくらいインパクトを受けるかは僕にはわかりません。
売る側よりも買う側のほうが「大丈夫だろうか?」と心配になるかもしれません。
いずれにしても、日本のウェブスパムチームもきちんと仕事をしているのは確かなことです。
【UPDATE】
その後、フォロワーからの「本気じゃないんだろ」という冷やかしに対し、日本のウェブスパムチームを含め自分たちは超本気だとMatt Cutts氏は返信しています。
@KenoshaMarketer well, it's the team, not me, but yes–they are serious.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2014, 4月 8
@missachalgupta @KenoshaMarketer we're super serious. Like, 110% serious.
— Matt Cutts (@mattcutts) April 8, 2014