「質の低いリンクばかりが自分のサイトに張られていると、同類だとみなされてランキングに悪影響を与えるのではないか」と心配するウェブマスターが多いとのことで、GoogleがWebmaster Central Blogでこの問題について解説しました。
結論だけ言えば、「質の悪いリンクが集まっていたとしても気にすることはない」となりますが、そのほか非常に参考になる情報に富んだエントリです。
リストアップ形式でポイントを列挙します。
●リンクは重要な要素だが、数あるアルゴリズムの1つにしか過ぎない。
●ユニークで人を引き付けるコンテンツや、便利なツールやサービスもまた重要な要素である。
●サイトストラクチャ、タイトルに検索キーワードが入っているか、ページの中で単語と単語がどのくらい近接しているかなども考慮される。
●仮に質の悪いサイトがリンクしていたとしても、リンクはGoogleが評価をする多くの要素の1つでしかないことを覚えておく。
●サイトストラクチャがよく整っていて、絶えずオリジナルでハイクオリティのコンテンツを公開していれば、ユーザーは高く評価する。つまり、質の高いコンテンツを提供すれば、質の高いリンクが集まるということである。
●質の悪いリンクを削除できるようならそうしたほうがいい。ただし、これはGoogleがどうにかできることではない。Googleは、発見したものをインデックスするだけで、コンテンツや誰がリンクするかをコントロールしない。
●協力してくれないサイト管理者がいたとしても、悩まなくてよい。リンクのように自分でコントロールできないことにフォーカスするのではなく、インデックスやランキングに影響を与えるもっと他にある多くの要素に注力したほうがいい。
●サイトをレビューしてもらったり、ツールを使ったりして、ユーザービリティを高める。
●リピータになってもらったり、友だちと共有してもらえるような、仕組みを作る。
●最後の最後まで質の悪いリンクを探し出して取り除こうとするよりも、こうした活動に時間を費やすほうが、サイトに大きなインパクトを与えられる。
●質の低いリンクは検査期間に耐えることができず、比較的早くリンクグラフから消えてしまうだろう。ともすると、他のアルゴリズムで評価を減じられているかもしれない。
●Googleに、これらのリンクを正しく認識して適切に評価してほしかったら、スパムレポートや有料リンクレポートから報告してほしい。
「リンクは数ある評価アルゴリズムの1つ」、これはわざわざ言われなくても分かっていることで、特筆すべき事柄ではありません。
僕が重要だと感じたのは、次の部分です。
サイトストラクチャ、タイトルに検索キーワードが入っているか、ページの中で単語と単語がどのくらい近接しているか
例として出すということは、titleタグのキーワードは、やはり重要ということでしょう。
サイトストラクチャとは「構造」のことですが、具体的にはコンテンツのレイアウトや内部リンクの張り方でしょうか。
重要なコンテンツをどこに置くかや、クローラが動きやすいリンク構成にすればいいんですかね。
もちろん、ユーザービリティがその前に来ることが大切ですけどね。
単語の近接は、複数キーワードの検索のとき、それらのキーワードが近くにあったほうががマッチするということでしょうね。
質の低いリンクは検査期間に耐えることができず、比較的早くリンクグラフから消えてしまうだろう。ともすると、他のアルゴリズムで評価を減じられているかもしれない。
Googleは、リンクを評価するのに発見してから一定の時間をかけるようです。
“検査期間に耐えることができない”は直訳で、分かりやすく言えば“価値があると判断できるまでの期間を残り続けることができない”となります。
「リンクグラフ(Link Graph)とは、リンクによって繋がったサイトとサイトの図表です。
この記事のトップにある画像のようなイメージです。
質の悪いリンクは、サイトを繋げるリンク関係からいずれドロップされてしまうと言っています。
つまり、リンクとしてみなされなくなるということです。
ドロップされていないとしても、リンクの価値を減らされることがありえるも言っています。
ツールを使って作った自作自演のバックリンクサイト、誰も使わないような無料登録ディレクトリ、コメントスパム、こういった質の低いサイトからのリンクは無価値になるのです。
ジャンクなリンクをシコシコと大量に集めているSEOスパマーには、朗報ですね。(笑)
質の高いコンテンツを提供すれば、質の高いリンクが集まる
これがいちばん難しい気がしますが、この記事がそうなっていることを望みます。