サイト評判の不正使用(寄生サイト)に対する自動アルゴリズム対策は近いうちの導入予定なし

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サイトの評判の不正使用、通称「寄生サイト」のスパムポリシー違反に対してまず手動による対策を 2024 年 5 月から Google は発動しました。

次に期待されるのは、アルゴリズムによる自動対策です。
しかしながら、自動対策の導入は当分先になりそうです。

近い将来の予定なし、注意深く進める

Google 検索の広報担当を務める Search Liaison の中の人である Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏に、Search Engine Roundtable の Barry Shwartz 氏がインタビューしました。

先日実施された 2024 年 8 月のコア アップデートに焦点を当てたインタビューでしたが、サイトの評判の不正ポリシーについてもやりとりがあったのでこの記事で取り上げます。

冒頭で触れたように、サイトの評判の不正ポリシーに対しては手動による対策がすでに実行されています。
アルゴリズムによる自動対策はどうなっているのでしょうか?

サリバン氏は次のようにコメントしたそうです。

アルゴリズムによる対応は現在行っておらず、近い将来にも予定はない。もしアルゴリズムによる対応を開始する場合は、Google から正式に発表がある。それまでは実行されない。

アルゴリズムによる自動対策は未導入で、導入の予定も当面はないとのことです。

理由を次のように述べています。

近い将来に導入される可能性が低い理由は、我々が非常に慎重かつ熟考して進める必要があるからだ。そのため時間がかかっており、現時点では手動での対応が最適な方法となっている。

行間を読むに、おそらく、寄生サイトを判別するアルゴリズムの精度が不十分ではないかと推測します。
適切に特定できず見逃してしまう、あるいは逆に、誤認が多発している可能性も考えられます。

理由の詳細は何にせよ、リリースするには不完全で、さらにすぐには改善の見込みもないというのが事実のようです。

人的リソースに頼る手動による対策は、スケーラブルではない、回避されてしまうなどの問題点を抱えています。
こうした問題点を解消できるアルゴリズムによる自動対策の導入が待たれるのですが、しばらくは期待できそうにありません。

途中でも触れたようにインタビューでは、コア アップデートに関するさまざまな情報がサリバン氏からもたらされています。
非常に有益な内容がたくさん含まれています。

今週は明日以降、ブログ更新を休むので、来週に主要点をまとめて紹介します。
もちろん、インタビュー原文を読むのがベストです(すごく長いので覚悟しておくように)。

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