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増え続けていた強調スニペットが突如として減少し、代わりにナレッジパネルが増えているようです。
米 Google で強調スニペットが減少、ナレッジパネルが増加
検索結果の強調スニペットは日に日に増え続ける傾向にありました。
ところが、Moz が提供する検索結果トラッキングツールの MozCastのデータによれば 、11月上旬に突然にその数を大きく減らしました。
4日間で、10%の減少です。
代わりに出現数を増やしたのが、ナレッジパネルです。
出現する検索結果が約30%増加しました。
どうやら、一部の強調スニペットがナレッジパネルに取って代わられたようなのです。
数日前には第2弾も発動した模様です。
日本でも同様の現象が発生している模様
MozCast は米 Google (google.com) の検索結果をトラッキングしています。
日本ではランキングチェックツールはあっても、検索結果の特徴を詳細に記録しているツールを僕は知りません(知っていたら教えてください)。
ですが、いくつかのクエリで調べたところ同じ現象、つまり強調スニペットがナレッジパネルに置き換わっている検索結果が日本の Google でも発生しているようです。
たとえば「月食とは」では、以前は検索結果トップに強調スニペットが出ていました。
しかし、現在は検索結果の右側のナレッジパネルです。
強調スニペットは消えました。
「HDMI」も以前は強調スニペットでした。
現在は消滅し、代わりにナレッジパネルが出現しています。
検索トラフィックへの影響は少なそう
強調スニペットを獲得できると、多くの検索トラフィックが期待できます。
そのため、強調スニペットを獲得するためのノウハウも出回っています。
でも逆に言えば、強調スニペットを失うと、検索トラフィックも大きく失うことになります。
したがって強調スニペットがナレッジパネルに取って代わられた動きは、僕たち(正確に言えば、強調スニペットを獲得しているサイト)の検索トラフィックの現象に繋がりそうです。
ですが、さほど心配はいらなそうです。
というのも、この現象が発生しているのは大部分が Wikipedia においてだからです。
Wikipedia からの強調スニペットが Wikipedia からのナレッジパネルに変わったのです。
Wikipedia からソースの出現場所の変化なので僕たちには影響しません。
一般サイトの強調スニペットは出続けています(ただし引用元が入れ替わることは珍しくない)。
検索結果での“目立ち度”にという点で、強調スニペットの重要性は依然と変わりません。
いえ、今後増えていくことが見込まれる音声検索の結果としても読み上げられる強調スニペットは、むしろさらに重要度を増していくでしょう。
ちなみに、強調スニペットとナレッジパネル、そしてオーガニック1位を Wikipedia が獲得している検索結果もあります。
Wikipedia が占領するこうした検索結果は品質が高いと言えるか僕には疑問です。