[レベル: 中級]
Googleはカード型デザインのトップニュース枠をPC検索で導入したようです。
いわゆるマテリアルデザイン風のユーザーインターフェイスで、モバイル検索に非常によく似ています。
カード型マテリアルデザインのトップニュース
こちらは「ゴルフ」のクエリで出てきたPC検索結果のトップニュース枠です。
ドロップシャドウが入った”カード”で各ニュースが掲載されています。
モバイル検索だと、おなじみのカルーセル形式のトップニュース枠を見ることができます。
デザインは酷似していますが、モバイル検索とは異なりPC検索はカルーセルではありません。
3記事だけの掲載です。
またAMPにも対応していません(PCなので当然といえば当然ですかね)。
構造化データの実装も掲載されるかどうかには影響しないようです。
こちらは、違うクエリで出て来るカード型トップニュース枠です。
面白いことに、同じクエリでもモバイル検索ではカルーセル形式ではなくリスト形式のトップニュース枠になっています。
画像がないため、PC検索よりもずっと控えめです。
PC検索では画像付きのカード型トップニュースなのにモバイル検索では画像なしのリスト型トップニュースのパターンは、僕が調べた限りでは決して珍しくありません(余談ですが、モバイル検索でのAMPカルーセルが以前よりも減少しているような印象です)。
とはいえ、画像なしのカード型トップニュースはPC検索でも出てきます。
一部の国・言語のみの導入? グローバルでの導入?
マテリアルデザインのトップニュースが世界中での導入されているかどうかは不明です。
先週投稿した比較ナレッジカードを調査している際中に、位置情報を米国内に設定した google.com の検索結果で何度か目撃しました。
そのため、米国だけでの新デザインかと思っていたのですが、日本でも見ることができました。
ドイツとオーストラリアのGoogleでも確認できました。
一方で、英国やフランス、ロシアのGoogleでは確認できませんでした。
限定した国だけでの導入の可能性もあるし、展開している最中の可能性もあります。
もっとも、日本で導入されているという事実だけで十分でしょうが。
デザインでもモバイルファースト
モバイル検索で使われているマテリアルデザインが、PC検索にも使われるようになってきました。
たとえば正式導入には至っていませんが、PC検索結果全体をカード型デザインにするテストもGoogleは断続的に行っています。
モバイルとPCのデザインの統一をGoogleは考えていると思われます。
PCに合わせるのではなくモバイルに合わせているのは、モバイル検索がPC検索を上回っている現状ではごく自然です。
モバイルファーストインデックスのようにランキングに関わる部分だけではなく、ユーザーインターフェイスに関わるデザイン部分でもモバイルファーストが進んでいるようです。