買収騒動がどうなるか予測のつかないMicrosoftとYahoo!ですが、自分たちの未来は予測できなくても、他人の未来を予測できるような検索アルゴリズムを開発してくれるかもしれません。
両社が、それぞれ面白いパテント(特許)を取得しました。
Microsoftが、取得した特許は『Temporal Ranking of Search Results(検索結果の時間的順位)』といいます。
パソコンの中に保存されているメールやカレンダーなどの情報を元にして、あなたの将来のスケジュールに合わせて検索結果を調整するという技術です。
この技術が実現すれば、たとえば半年後にニューヨークに観光旅行に行く予定があって、「ミュージカル」について検索すると、訪問時期にどんなプログラムが上映されているかとか、そのときのチケット料金はどうなっているかとか、そんな情報が優先的に結果表示されそうです。
かたや、Yahoo!が取得した特許は、『Techniques for Searching Future Events(未来の出来事を検索する技術)』といいます。
こちらは、将来起こるであろう出来事を考慮に入れて、検索結果を調整するという技術です。
たとえば、2034年には米アーカンソー州と米ミシガン州で原子力発電所のラインセンスが終了するそうで、2034年近くになって「energy(エネルギー)」で検索すると、このライセンス終了に関する情報が優先的に表示されるようになりそうです。
どちらも特許を申請しただけなので、今すぐの実現というわけではありません。
でも、時間軸を取り入れて、より適切な検索結果を返してくれるというのは、検索サービス利用者にはとても役立つ技術に感じます。
SEOに取り組むウェブマスターとしては、またやっかいなアルゴリズムが採用されそうだといったところでしょうか。(笑)