中国を拠点にして世界展開している「Milanoo」というアパレル系の大手オンラインショッピングサイトがあります(「アパレル」といっても、コスプレとかロリータとかセクシーランジェリーとか、そういうのが中心ですが)。
Digital Due DiligenceやTechCrunchの調査によると、Milanooは有料リンクを購入することで、“cheap dresses”(格安ドレス)や“evening gown”(イブニングドレス)、“summer dresses”(サマードレス)などの超ビッグキーワードで上位表示を達成しているようなのです。
オンラインショッピングサイトの有料リンク購入というと、JCPennyを思い出させますね。
JCPennyは契約していたSEO業者がリンクを買っていてビッグキーワードで上位表示させていましたが、結局それがGoogleに見つかりペナルティを受けました。
ただ、Googleは完全に自力で有料リンクを発見したわけではなく、他からの「チクリ」によって悪質さを認識し手動でペナルティを与えたようでした。
Milanooは、僕がこの記事を書いている時点ではまだペナルティを受けた様子はなく、例に出ているキーワードで依然として上位に出現しています。
【UPDATE】今調べたら消えています。
Milanooのケースでも、再び他社のチクリから有料リンクが発覚しました。
この後Googleがどのように対応するか注目です。
と同時にGoogleが自力で有料リンクに対処できていない実例が明るみに出てしまいましたね。
「ビッグキーワードで上位を獲得するには有料リンクが必要」だと、僕が参加した海外のカンファレンスのセッションでで何度か耳にしました。
残念なことだけれど、現状はこれが事実かもしれません。
リスクは大きいですが、それに見合った分の対価が得られるからでしょう。
Googleと有料リンクのイタチごっこに終わりは来るのでしょうか。
【UPDATE】
この記事は昨日書いたのですが、今検索すると少なくとも上位には表示されていないようです。
Googleがアクションを起こしたのかもしれません。