[レベル: 上級]
イベントの開催手段が変更されたり中止・延期になったりしたことを表すプロパティをイベント用リッチリザルト構造化データに Google は先週サポートしました。
新型コロナウィルス (COVID-19) の影響に対応するためです。
この新たにサポートされたプロパティがイベントの構造化データにされ含まれていない場合に Search Console に警告が届くようです。
また、リッチリザルト テストツールでは警告が出るようになっています。
Missing field “eventAttendanceMode”
新たにサポートされたプロパティには 次の 2 つが含まれています。
eventStatus
: 開催の中止や延期などの状態を示すeventAttendanceMode
: 物理的な場所での開催かオンライン開催かを示す
これらのプロパティがイベント構造化データに追加されていないと Search Console に警告が届くことがあるようです。
LOL … Google now issuing warnings to webmasters that haven't yet started using eventAttendanceMode on Event. The property has been in existence 5 days. pic.twitter.com/DZbzB85jHG
— Aaron Bradley (@aaranged) March 22, 2020
「Missing field “eventAttendanceMode”」(“eventAttendanceMode” がありません)と書かれています。
リッチリザルト テストツールでも警告が出るようになっています。
項目「eventAttendanceMode」がありません(任意)
項目「eventStatus」がありません(任意)
eventStatus
や eventAttendanceMode
のプロパティを Google がサポートするようになってまだ 1 週間たっていません。
しかしながら、緊急事態ということもあり例外的に Google は対応を急いだとのことです。
eventStatus
も eventAttendanceMode
も必須プロパティではなく任意のプロパティです。
したがって、なくてもイベント リッチリザルトとしては成立します。
それでも、中止・延期が決まっていたりオンラインでの開催になっていたりするのであれば、ユーザーに誤った情報を提供しないように修正するべきでしょう(技術的な詳細は公式アナウンスを参照のこと)。
検索結果での警告
eventStatus
や eventAttendanceMode
が追加されたイベント リッチリザルトがどのように検索結果に表示されるのかは僕にはまだわかりません。
見つけられていません。
イベント リッチリザルトとは別にして、イベントに関係する検索結果に警告が出ることがあります。
“COVID-19 alert” という赤いラベルが付いています。
新型コロナウィルスの影響により、イベント情報が最新ではなくなっているかもしれないので主催者に確認を取るようにと注意喚起しています。
実際には中止や延期になっていても、そのままというサイトもなかにはありそうです。
親切な警告に思えます。
もっともこの警告が常に出るとは限りません(というより、日本の Google では確認できず)。
イベント リッチリザルト用の構造化データを実装しているサイトは、ユーザーを混乱させないためにも、たとえ任意であっても現状を正しく伝えるために新たにサポートされた eventStatus
と eventAttendanceMode
を追加しておくことを推奨します。